東西戦最終局面、満貫が必須の天は二索をカンチャンで鳴いてテンパイ宣言。ドラは二萬で捨て牌がこちら。
さらに推理の手掛かりになるのが原田の手牌。
そして原田の捨牌。
ここからはちょっとマジで考察します。麻雀分からない人はあしからず…
まず当然天の捨牌の牌は当たり牌ではあり得ない。東南西北、1.3.5.6萬、6.7.9筒、5索。この12牌は当然除外。残りは22種類。
そして天の手を推理するわけですが、当然この捨牌で警戒すべきは役牌絡みの混一。そこで原田の指定は九索と中。ハズレて残り20種。
そして天のツモで事件が！
これで何が分かるかというと、単騎待ち、カンチャン待ち、ペンチャン待ちは無いということやね。これにより發単騎の可能性は消えました。さらに重要なことは何かというと、白暗刻・中暗刻・ドラ頭の満貫の可能性が消滅したということ。この形であるならば安め見逃しってことはあり得ないから。
さらに原田がドラを2枚使っている以上ドラ3はあり得ず、さらにドラ待ちもあり得ない。なぜならばドラ2萬が絡む多面待ちってのは…
この全てはフリテンになってしまうわけです。従って2萬待ちの可能性も消滅。
さらに5筒と4萬も天はツモ切り。残り16種。
こーなると原田が怖いのはもちろん白。そして混一チャンタのキー牌1索を指定。これもハズレ、残るのは7.8.9萬、1.2.3.4.8筒、2.3.4.6.7.8索。
そして天のツモ。2筒でも7索でも無し…
さぁ原田の看破。この時点で役牌混一チャンタの可能性は消滅。1.9索待ちでなく多面待ちになる混一チャンタの形は4つだけ。
だけども1.9索のありかがそれぞれ2枚以上知れておるんでこの形でのチャンタは不可能。
だとすれば満貫に辿りつく目は…
混一中一通しかないわな！そこで原田は六索指定。でもハズレ…
役牌×2でもなくチャンタでもなく一通でもない、だとすればもう混一の可能性は無い。さぁ気付いた原田。混一でなければもう天の手は中チャンタドラ1の…
もうこれしかないわな。三色で多面待ちだとすればもう1-4筒しか無いわけで原田は1筒を指定。だけどこれもハズレ…
そして天のツモ。2.4索をツモ切り。残るは7.8.9萬、3.4.8筒、3.7.8索。こんな待ちで満貫って何があるねん？
そして原田は最後の可能性に辿り着きます。混一でもなく三色でもなくチャンタでもない、それでいて満貫に辿り着く道はただ一つ…
ここまでは考えがなかなか及ばんよな…
そして多面待ちになる三暗刻で残された待ちは6種類だけ。
そこで原田は7萬と3筒を指定！だけどもハズレ！
こーなるともう天の待ちは8.9萬待ちの白中三暗刻以外ない。それ以外の可能性を俺も必死に探してみた。作者が見落としてる形が何かあるんではないかと考え、この15巻を何度も読み返し、あらゆる可能性をテストしてみたがどーやっても無理。4翻作るのはこの形以外どーやっても無理。これは俺が必死に検証しました、間違いないと断言できます！
がしかーし！
天の待ちは8萬でもあらず！
もー訳が分かりません。4翻作らなアカンのに混一でもチャンタでも一通でも三色でも三暗刻でも無いねんで…一体何があるねんな…
その謎はこれで解けます！
まさかのリンシャンカイホー⁉たしかにそれなら4翻はクリアーできるけども、それはあまりにも不確定すぎるやろ…
予想通りリンシャンではアガれず。がしかし天の狙いはリンシャンにもあらず！
そう、70符なら3翻でも満貫になるねん！！
この符ってものの計算がめんどくさくて、麻雀は打てるけど符の計算ができないって奴は結構多い。だけどね、俺から言わせてもらうとそんな奴は雀士ではない。自分の手が何点になるかすら計算できねえ奴と本気で闘おうという気にはなれねえよな…
そしてついに天のツモ！
天の待ちはカン2萬！
満貫＝4翻、そしてアガリ見逃し＝多面待ちというこの二つの常識に原田は縛られてしまったわけやね。ただ逆に言うと、天の序盤での見逃しがなければほぼ間違いなくこのカン2萬待ちは看破されてた。そーいった意味では天の勝利は紙一重やけどね…
原田「ステージＢになればツモるのはもう天しかいないんだ…俺が看破に手間取れば、天が白か中どちらかを重ねることは充分ありえる現実的な出来事…見えてなかっただけだっ…天には見えていたその現実が俺には見えてなかっただけっ…つまり…」
長かった東西戦、ついに完結！この15巻での天vs原田は麻雀漫画史に残ることは間違いないわ…