石巻・大川小の悲劇 黒く塗られる現実 | 最高の再興へさぁ行こう cocoro通信

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石巻を中心に被災地支援活動をする cocoroのブログ。
髪を切ったり ライブしたり 物資支援したり 酒飲んだり 様々な偶然と縁で突き進み 夢はボランティアとしてではなく ただの酒好きドンチャン騒ぎ好きのバカとして 石巻の人たちと酒を飲むこと!

 
「空白の51分」

http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12014538116.html

前回の記事のタイトルです。

でも僕には「空白」には思えないです。

今まで何度か現地に立ち 歩いたり 走ってみたりして

そしてその日その時を想像し

4月12日に佐藤さんや只野さんから お話を伺い

やっぱり空白なんかじゃないと思いました。

じゃぁそこにあった時間はなんだったのか?

佐藤さん達ののお話を

聞きながら感じていたのは

「向き合いたい」

「向き合って欲しい」

その51分に 遺族が 街の人が

行政が 教育が 

すべての大人が

「直視して向き合い 話し合いたい」

という思いでした。


でも・・・

行政や教育委員会は

向き合いませんでした・・・


おそらく 戦いたくなんかないでしょう。

でも

 「何かが」


大川小学校の

この事故 悲劇 事件を

「無かったこと」に

しようとしています。


だから佐藤さん達は

悩みながらも

声を上げたのでした。

黒く塗られる 真実

向き合わない 現実

そしていづれ無かったことに・・

それはわが子の最後の声や

最後の涙

最後の叫びに

目も耳も塞ぐ 

消される行為です。

佐藤さんは笑いながら 

時におやじギャグを交え

僕らに話してくれます

でも その心の奥底の

「怒り」「悲しみ」「つらさ」。。

僕のボキャブラリーでは

表現できない感情を

すべておしこめて

僕らに伝えてくれます。




これは 出発前に そしてお話を伺った翌日に

僕が現実に見た

そう感じさせるその例です。


僕はいつもレンタカーを借りていきます。

今回は

新車のトヨタ レジアス バンで

最新カーナビです。

目的地を「大川小学校」に入力。

検索表示は

・・・宮城県には

「大川小学校」は

ありませんでした。


僕は「あぁ・・そうか・・そうなっちゃうんだね・・」と

被災して 現大川小学校と混同するから

仕方がないのかな・・

などと 釈然としないまでも

仕方がないのかもと

妻と話をして 車を発車させました。


でも。。

そうではないのかもと感じたのは

帰りに 今度は

石巻の門脇小学校の災害跡地


今回初めて石巻を訪れるメンバーがいたため

見てもらうためナビに入力しました。

すると・・


門脇小学校は津波とそれに伴う火災で

校舎は焼けただれ 今は目隠しのカバーがかけられていて

学校自体は去年度まで別の学校を間借りして運営され

たしか去年度で「統合」され「廃校」になりました。


 

↑門脇小学校


要するに

「ない」学校なのです。

でも最新カーナビには

間借りしていた学校の場所に

「門脇小学校」とでて

大川小と同じように校舎が津波でやられた

門脇小学校は

「門脇小学校跡地」


そう 表示 案内されます。

・・・この差はなんだ??!!

同じ被災して 

同じ状況の場所が

唯一違うのは

門脇小学校は

誰も亡くなっていない!!


これが差の原因か??

係争中の事案もないのでしょう。。

だからなのか?


方や「跡地」として今も

ってことはナビ情報が更新される

何年か先まで記録され続け

方やすでに地図からも

「無かったこと」になっている。。

こじつけ??

何かの意思??

地図から消える。。

児童は74人無くなって

地域も壊滅状態。。

きっと今間借りしている学校も

いづれ児童が少ないから。。

消される!!??


無かったことにされる。。。


・・これは序の口です。

黒く 真っ黒く「空白」を覆おうとしている

また しようとした例を挙げながら

「向き合う」願いが

どう彷徨うのかを

書いていきます。



間違って欲しくないのは

行政や教育委員会を「悪」

ご遺族を「善」として書きたいことではなくて

事実を書いて 知ってもらい

考えていただく。。

対立ではなく

向き合うことを僕は

大切という思いで書いています。