やっぱり怒ってばかりの私です。
むかつきたくない甲府サポは、このリンク先のコラムを読むべきではありません。
【コラム】差別問題、あまりに無意味な解決法(刈部謙一)
http://news.livedoor.com/article/detail/4271052/
つっこみどころは色々ありますが、それじゃどうすればよかったんだよ!ということです。
『多分当事者が、「覚えていない」発言したように』……その文章の前に、『当事者が「記憶にない」と政治家のような発言をすれば、それで終わりである』と書いた上で、この書きよう。杉山選手は「覚えてない」ではなく「絶対に言っていない」と証言しているはず。曖昧な上に、甲府側に悪意があるとしか思えません。
『事実はビデオなども撮られておらず、当該選手同士以外関係者の証言もなかった』……スカパーで生中継されてますから映像はありますよ。もちろん、喧噪の中のピッチ上ですから音声はありませんが。証言も審判団と両チームから1人ずつが「聞かなかった」と証言しています。大きな事実誤認です。
『差別は相手の問題だ。相手に不快な思いさせたとしたら、そのことでもう問題なのだ』……言わんとすることはわかりますが、いきなり「甲府選手が人種差別発言か?」などと国内外に報道されてしまった以上、「なんだかわからないけど、不快な思いをさせたなら謝るよ」などという対応はとれません。それこそ、報道されてしまった「人種差別」を認めることになってしまうからです。
『今回の場合でも、仮にやったとしても、からかい半分の気軽な気持ちだったのだろう。小学生がちょっと気に食わない相手をからかった程度の意識かもしれない。本人は差別意識は毛頭ないと心底思っているので、調査委員会程度の軽い事情聴取では、問題はあぶりだせないのだ。』……本人、クラブともに絶対に言っていない(やっていない)と言っているものを、ろくに取材もせずにこんなことを書ける神経を疑います。「仮に」と付ければなんでも許されるのか? 差別問題は意識の問題だから簡単にはあぶりだせない、ということが書きたいばかりに、妄想が過ぎる。ひどい。
私が思うに、人種差別発言問題には常に社会的背景を鑑みて考えるべきでき。
欧米のように黒人差別がすでに社会問題になっているような世界では、ポーズ一つ、言葉も一言一句気をつけるべきでしょう。
しかし、日本では「差別は絶対にない」とは言いませんが、少なくとも日常的な問題ではありません(特にブラジル人サッカー選手への差別は)。そんな世界で「頭の上に腕を上げる(=モンキーポーズ?)のはやめる」「審判という発音はチンパンジーに聞こえるかもしれないから言わない」などというのは、非現実的であるとしか言いようがありません。
この問題は「ブラジル人選手が受けた人種差別発言」という問題から発展して、「日本人選手がいつでも陥るかもしれない人種差別主義者というレッテルを貼られる」問題になっているのです。
痴漢冤罪問題と似ているかもしれません。相手がそう感じたのなら、お前が悪い。謝って罰を受けろ(罰は出場停止かもしれないし、勝ち点剥奪かもしれないのです!)。そういうことでしょう? 満員電車での痴漢犯罪のように、疑われたらほぼアウト!ということなんですか。
疑われた側は、真実と尊厳を守るために戦うべきです。
クラブの名前が出て、選手の名前が出て、それらが人種差別主義者である、などということをおいそれと認めるわけにはいきません。
このコラムニストは、「海外サッカー界の常識」や「国際社会のスタンダード」などといったものに捕らわれすぎて、日本の状況や、また試合当日の状況、問題の当事者である二人の背景などを無視しすぎています。
彼の言うように、今回のことを事件として扱い、アピールとしての処分を行うのは、結局誰のためにも不幸な結果しか生まないと思います。
権威である「Jリーグ」を叩くのは気分のいいことで、コラムとしてはウケが良いでしょう。また、国際基準だの、海外では云々、と書くのも着地点としては落ち着きがよいでしょう。
しかし、そんな安易な内容のコラムを1本書くのに、踏みにじっているものの大きさを考えたことはあるでしょうか? ヴァンフォーレ甲府というクラブ、チーム、サポーターの尊厳と誇りを汚す行為を許すことはできません。
彼がこのコラムを書くのに、ネットの前から離れて取材を重ね、その結論を悩んで出したというなら、それは致し方ないものとして受け入れることもできるかもしれません。しかし、そんな形跡はまるで見えません。
私だって真実はわかりません。当日試合を観客席から見たのとその後録画してあった試合映像を見ただけです。そして、その後、ネットからぽろぽろと出てくる情報に毎日のように「怒!」となっている、ただのサポーターでありブロガーです。
しかし、刈部謙一氏はニュースサイトにコラムとして掲載するからには文責があるはずでしょう? これはとにかくあまりにもひどい。ビックリするくらいひどい内容でしたが、すでにコメントではそうした指摘も多いようです。
多少、溜飲を下げましたが、こんな記事が早く消えるのを心から望みます。
むかつきたくない甲府サポは、このリンク先のコラムを読むべきではありません。
【コラム】差別問題、あまりに無意味な解決法(刈部謙一)
http://news.livedoor.com/article/detail/4271052/
つっこみどころは色々ありますが、それじゃどうすればよかったんだよ!ということです。
『多分当事者が、「覚えていない」発言したように』……その文章の前に、『当事者が「記憶にない」と政治家のような発言をすれば、それで終わりである』と書いた上で、この書きよう。杉山選手は「覚えてない」ではなく「絶対に言っていない」と証言しているはず。曖昧な上に、甲府側に悪意があるとしか思えません。
『事実はビデオなども撮られておらず、当該選手同士以外関係者の証言もなかった』……スカパーで生中継されてますから映像はありますよ。もちろん、喧噪の中のピッチ上ですから音声はありませんが。証言も審判団と両チームから1人ずつが「聞かなかった」と証言しています。大きな事実誤認です。
『差別は相手の問題だ。相手に不快な思いさせたとしたら、そのことでもう問題なのだ』……言わんとすることはわかりますが、いきなり「甲府選手が人種差別発言か?」などと国内外に報道されてしまった以上、「なんだかわからないけど、不快な思いをさせたなら謝るよ」などという対応はとれません。それこそ、報道されてしまった「人種差別」を認めることになってしまうからです。
『今回の場合でも、仮にやったとしても、からかい半分の気軽な気持ちだったのだろう。小学生がちょっと気に食わない相手をからかった程度の意識かもしれない。本人は差別意識は毛頭ないと心底思っているので、調査委員会程度の軽い事情聴取では、問題はあぶりだせないのだ。』……本人、クラブともに絶対に言っていない(やっていない)と言っているものを、ろくに取材もせずにこんなことを書ける神経を疑います。「仮に」と付ければなんでも許されるのか? 差別問題は意識の問題だから簡単にはあぶりだせない、ということが書きたいばかりに、妄想が過ぎる。ひどい。
私が思うに、人種差別発言問題には常に社会的背景を鑑みて考えるべきでき。
欧米のように黒人差別がすでに社会問題になっているような世界では、ポーズ一つ、言葉も一言一句気をつけるべきでしょう。
しかし、日本では「差別は絶対にない」とは言いませんが、少なくとも日常的な問題ではありません(特にブラジル人サッカー選手への差別は)。そんな世界で「頭の上に腕を上げる(=モンキーポーズ?)のはやめる」「審判という発音はチンパンジーに聞こえるかもしれないから言わない」などというのは、非現実的であるとしか言いようがありません。
この問題は「ブラジル人選手が受けた人種差別発言」という問題から発展して、「日本人選手がいつでも陥るかもしれない人種差別主義者というレッテルを貼られる」問題になっているのです。
痴漢冤罪問題と似ているかもしれません。相手がそう感じたのなら、お前が悪い。謝って罰を受けろ(罰は出場停止かもしれないし、勝ち点剥奪かもしれないのです!)。そういうことでしょう? 満員電車での痴漢犯罪のように、疑われたらほぼアウト!ということなんですか。
疑われた側は、真実と尊厳を守るために戦うべきです。
クラブの名前が出て、選手の名前が出て、それらが人種差別主義者である、などということをおいそれと認めるわけにはいきません。
このコラムニストは、「海外サッカー界の常識」や「国際社会のスタンダード」などといったものに捕らわれすぎて、日本の状況や、また試合当日の状況、問題の当事者である二人の背景などを無視しすぎています。
彼の言うように、今回のことを事件として扱い、アピールとしての処分を行うのは、結局誰のためにも不幸な結果しか生まないと思います。
権威である「Jリーグ」を叩くのは気分のいいことで、コラムとしてはウケが良いでしょう。また、国際基準だの、海外では云々、と書くのも着地点としては落ち着きがよいでしょう。
しかし、そんな安易な内容のコラムを1本書くのに、踏みにじっているものの大きさを考えたことはあるでしょうか? ヴァンフォーレ甲府というクラブ、チーム、サポーターの尊厳と誇りを汚す行為を許すことはできません。
彼がこのコラムを書くのに、ネットの前から離れて取材を重ね、その結論を悩んで出したというなら、それは致し方ないものとして受け入れることもできるかもしれません。しかし、そんな形跡はまるで見えません。
私だって真実はわかりません。当日試合を観客席から見たのとその後録画してあった試合映像を見ただけです。そして、その後、ネットからぽろぽろと出てくる情報に毎日のように「怒!」となっている、ただのサポーターでありブロガーです。
しかし、刈部謙一氏はニュースサイトにコラムとして掲載するからには文責があるはずでしょう? これはとにかくあまりにもひどい。ビックリするくらいひどい内容でしたが、すでにコメントではそうした指摘も多いようです。
多少、溜飲を下げましたが、こんな記事が早く消えるのを心から望みます。