脊椎管狭窄症の症状、検査、手術、帰宅、リハビリの報告 村松義夫 | 私たちの50年!!

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1962年5月にサントス港に着いたあるぜんちな丸第12次航の同船者仲間681人の移住先国への定着の過程を書き残すのが目的です。

脊椎管狭窄症の症状、検査、手術、帰宅、リハビリの報告 村松義夫

 

カリフォルニアの村さん事、村松義夫さんの高齢者向けの掲題の≪脊椎管狭窄症の症状、検査、手術、帰宅、リハビリの報告≫は、高齢者向けとは云え赤裸々に語る難病の一部始終は、大変貴重なレポートで有り有益な内容ですので残して置く事にしました。コメント欄も紹介したいのですが1回1万語との制約があり1度で掲載できるかどうか分からないのでTRYして見ます。上手く掲載できなければ2回に分けコメント集も作成掲載する事にします。写真も沢山送って頂いているのですが最後のお元気になってPC1日30分との制限付きてPCに向かっておられる村松さんの写真を使わせて貰う事にしました。

 

 

皆様へ、(特に高齢者の皆様へ)
 投稿内容:#1: 症状と検査、#2: 入院手術、#3: 個室滞在4日間、#4: 退院、リハビリ、#5: 現在


#1: 症状と検査
 脊椎管狭窄症は高齢化する段階で多くの方に現れる症状です、米国在住の村松義夫(81歳) の場合は昨年10月中旬、左の腕全体が突然上がらなくなり無理をして上げようとすると、肩から首に掛けて痛みが生ずる、動かさずにいれば痛みは無い症状で、所属するKaiser病院で MRI検査を受けた結果、この狭窄症が首周りの脊椎(図:C3.4.5.6)に異変が見つかり神経外科医から手術することを勧められ、家族と相談して一旦手術を保留し、友人からカイロプラクターでの鍼治療を勧められ、4回程通院したが効果無しであった為、手術を受けることを医師に伝えたところ、2023年の2月21日まで空きが無い(この病気は非常に多く特に高齢者が大半を占め、また交通事故等による損傷で神経外科は常に2ヶ月〜3ヶ月待ち)その間キャンセルがあれば、待機者の5番めに入れるとの事であった。
 日本の友人から日本には素晴らしい鍼治療があると勧められ、3年間コロナ禍で訪日出来ず家族や癌で自宅療養中の友人を訪ねる約束で、12月1日不便な体(家内のサポート入用)で訪日した、推薦の日本の鍼治療に3回通院したが、効果は見られず、12月20日クリスマス前に帰米帰宅した。

#2: 入院と手術
 帰宅し左腕の筋肉が縮小し触ると骨皮に届くとなっており驚き神経外科医に再度手術日を確認したところ、再検査(1/18), 手術の詳細説明(2/15), コロナ検査(2/18)を受け入院(2/20午後)入院した、医師から言われて居たように手術しないと、左腕は衰え完全に使用不可となる、また他の神経も続いて弱体化し特に脊椎の左からの心臓に向かう神経が筋肉に影響が出るようになれば、危険であると説明があった。
 2/21火曜日午前7時手術費加湿で最終検査そして全身麻酔を受け、7時30分手術(神経外科医、脳外科医、助手医2名、麻酔医)によって4時間30分医わたる手術(首の後ろから切開、写真1)C3〜6の長時間の修理(チップの埋込)、その後リカバリー室で終日状況観察、12時2名の医師(幸運だったのは神経外科医は韓国3世医、脳外科医は日系2世の女医で日本語堪能)と面会医師から手術は成功との回答を頂き安堵した。但しMRI診断をもとに開刀し内視鏡と共に検査した結果修理箇所がC7まで拡大して居た結果首への切開が拡大せざるを得なかったとの事であった。
  次回の投稿、PC やスマホの使用を1ヶ月禁止され、4週間を迎えたので医師やセラピストから1日30分の許可が出たが全部の送信は不可能で次回に回します。

#3: 個室滞在4日間: 
リカバリー室で目覚め、12時過ぎ2人の医師が様子を聞きに来た、通常脊椎の1、2箇所の問題であれば顎の下から抜刀するが、私の場合はMRIの結果4箇所に達していたため首の後ろから抜刀し内視鏡とともに検索したが、更にC7まで修復が必要だったので切開部が拡大し長時間となったが手術は成功したと言われた。下顎から首回りにかけてカラー(首が静止する器具)を装備されていた、又血液を浄化するための血液回転浄化装置も取り付けられ、抗生物質液が点滴、痛み止めは注射を打たれた、同時に尿はパイプを挿入され自動排尿、便はほぼ2日間食しておらず排泄はないが、あった時はそのままシーツにできるように装備されていた。看護師がリンゴジュースを飲ませてくれた、その美味しさは格別であった。
 2日目の朝食は流動物や柔らかなゼリー状の物が出た、看護婦が口まで運んでくれた、昼食時には医師の診察がありOKであった、夕食は家内の手助けで完食できた、尿管も外され専用のプラスチックのボトルに自分で排尿する事になり、便はプラスチックの丸い桶のような物を尻に敷いて排泄することを教えてくれた。笑ってしまった事は尿瓶の入り口に息子が入らず、若い栗毛の可愛い看護婦に「大きい瓶に変えてくれと」言うと、「このサイズしかなく誰でも挿入できている」と言われ首を傾げ突然息子を手で掴んで引っ張り出し「ほら入ったでしょ」と笑った、恥ずかしさの余り涙が出た、いや嬉しさの余と言った方が正解?。
 家内と娘(近在在住で1週間の休暇をとり)入院から退院まで毎日夜遅くまで通院してくれたことも精神的に安心できた。
 3日目は抗生物質の点滴、血液循環装置が終了し、痛み止めはカプセル薬となった、看護婦の助力で立ち上がってトイレに行くことが出来た、昼食時2名の医師の診察があり私の回復が極めて順調で明日か明後日には退院可能と言われ嬉しかった、この3日間は喉の渇きがひどく呼び出しボタンを何度も押して看護婦に飲ませて頂いた、夕食前に看護婦の助力でヲーカー(前に車が付いて手で押しながら歩く)を使ってナースセンターを一周させられ、明日は退院できますねと言われた、早速娘婿(大型の車所有)に連絡し迎えを依頼した。
 4日目の朝食を取り終わると、2名の医師が診察に来て退院許可が出た、日系2世の脳外科医は日本語も堪能で父母が名古屋出身で家では家族は日本語を話し夏休みは日本の祖父母に家で過ごしたという、私の娘をほぼ同年代で娘も全く同じで夏休みは日本であった、カリフォルニア大学も同じだったが選択した学部が異なっていた、話が弾んでいたが退院後の解説を娘に丁寧に英語で伝えてくれた、退院後週2回2名の専門セラピストによる自宅でのリハビリ8週間、2週間後と4週間後の病院出頭で医師の診察等も確定し、薬局から抗生物質物質2週間分と痛み止め薬、筋肉和らげる薬等を頂き、ナースセンターにお礼を言って娘婿の大型車で家に帰還することが出来た。やはり自宅いいものだと旅行から帰還した時と同じ感覚を覚えた。

#4: 退院、リハビリ
 2月25日退院の日となった、朝食後2人の手術医の診察を受け歩行器具でナースセンターを一周しOKとなる、医師からは退院後の説明を娘が英語で聞き、詳細が記された印刷物を受け取り、医師と看護師に感謝し娘婿の車で出発し、途中マクドナルドでハンバーガーを受け取り帰宅した、この間娘達は必要な器具や服を全て用意してくれていた、夕食はまだ家内に口まで運んで食した。翌日リハビリのセラピストが二人来宅して3月1日から開始する事と内容説明をしてくれた。首を固定しているので自分が思ように動けず家内の助けが80%必要から日にちを経過する度に80%から60、50、40%、30%となっていった、勿論食事は100%だが1週間後には自分で食べることが出来、服の着替え、ベッドの寝起き、トイレが10%位の手助けとなっている、シャワーは1日おきに取り50%が必要となっている。
  リハビリは自宅に月曜と金曜の週2日午前中下半身体操を男性、午後上半身の体操の女子が来て指導してくれる、現在4週間が過ぎ外を歩く程度に回復している、問題の左腕は日に日に上がるようになり75%程度回復している、さらに継続しているが、来週3月29日に手術医の検診があり、ここでリハビリ終了か継続かが決まる、また首の固定具を外すことができるかも決定する。この間日本、ブラジル、アルゼンチン、カナダの友人からたくさんの激励をいただき感謝に耐えない、そして東京の孫達の応援にも元気付けられた、病は気からと言うが精神的に自信を持って医師やセラピストの指導を忠実守り汗を描く努力が完治に繋がると頑張ることだと確信した。

#5: 現在の状況、総括
 現在リハビリ継続中ではあるが、81歳としては健康状態が良かったことで回復も早いと医師やリハビリ指導者から言われた、又今回の手術は複雑であったが時間をかけて成功裏に終えたことも健康体だった理由に挙げられた、80歳以上は健康体か病気を持っているかによって複雑な手術は要注意であると言われた、それでも如何なる治療も医学の発達で可能となってきている事は確かであると医師は言う。高齢者に多い脊椎の故障はMRIという確な映像によって確な手術が施行される、内視鏡の発達も大きく前進し体内どこまでも確実に問題箇所の把握ができるため確な手術が行われると言う、カイロプラクター、針灸治療は一時的な処置であり再発が必ずやってくると言う、私も友人からのアドバイスで針治療が効果あると言われ、米国、日本で数回受けたが効果は見られなかった、私の例は長時間をかけて脊椎に変化が生じ神経の通過口を塞いで行った、左腕にいく神経が脊椎の変形やカルシウム等の蓄積で埋もれ神経を遮断していったのが原因と言う、そのままの状態を維持すればその神経は脳からの指示が遮断され、筋肉も縮小しやがて腕全体が死滅すると言う、確に左腕3ヶ月の間使えずの結果、右腕と比較すると筋肉の縮小が明らかであった、また私の脊椎の変化は左腕1箇所だけでなくC3〜C7迄に達しており、これから各方面への神経に問題が生じると驚かされた、特に心臓には既に変化が出て心電図に表れていたと言う。
 どうか高齢者の皆様には一度MRIの検診(全脊椎)を受けられることをお勧めします、私には脊椎管狭窄症状が最下部に見られ、今回の手術で確信し来年度に手術を受けようと考えている、コンコンクリート道や店舗の硬い床を15分20分歩くと腰全体が痺れそのまま我慢していると無神経となり歩行困難、大小便が漏れる、2-3分座ると治り再度歩くことができる、不思議なものでゴルフ場の芝の上や厚い絨毯の上では何等症状はないので, 9ホールを2回回る、18ホールを歩いて回っても症状がでなので,医師からは数年心配はいらないが手術を勧めると言われている。
 W -50の「古谷さん」から激励のお言葉をいただき感謝いたします、貴殿も近々腕の手術をされるとのこと、現代医学を信じていますので安心して手術を受けてください、又皆様にも詳細をご披露くだされば同じ問題を抱え手術を躊躇される人も居られれのではと、手術への挑戦されることを願っています、神戸の「出石夫人」からも激励のお言葉と美しい日本の桜花の写真を拝見し郷愁の念に浸っております、松栄さん連日の投稿ご苦労様、健康第一ですので無理をしないでお過ごしください、和田さんには長文の投稿をW-50で皆様にご醜い写真と共に披露くださり感謝です、この手術詳細が幾らかでも皆様に参考になれば嬉しく存じます。 2023年3月25日、村さんーCA(村松義夫)