県連日本祭り=18万人来場で無事成功!=「開催は破綻覚悟の大勝負だった」=谷口実行委員長が語る裏 | 私たちの50年!!

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県連日本祭り=18万人来場で無事成功!=「開催は破綻覚悟の大勝負だった」=谷口実行委員長が語る裏側  ブラジル日報WEB版より

谷口日本祭り実行委員長
谷口日本祭り実行委員長

 ブラジル日本都道府県人会連合会(県連)が21日、今月15~17日に開催した「第23回日本祭り」の来場者数を18万2千人と発表した。日本祭り実行委員長を務めた谷口ジョゼさんは、「今年は10万人が来場してくれればいいと考えていました。それが18万人も来場してくださり、嬉しさのあまり、感動を隠し切れません」と喜びを見せた。
 県連日本祭りは、例年約20万人が来場する巨大イベント。しかし、今回の日本祭りの来場者数予想は、コロナ禍中にあった昨年の段階で、コロナ感染予防規制が推奨する人間距離1・5メートルの確保のため入場規制を行い、1日最大1万5千人、3日間で4万5千人と見込まれていた。
 来場者数の少なさとコロナ不況が重なり、協賛企業からの支援を得るのも困難だった。谷口実行委員長は「しかし無理もないですよ。コロナ禍の影響でどこの企業もダメージを受けていましたからね。準備を開始した時点では社会が今のようになっているなんて予想できませんよ」と協賛企業の苦労に共感を示した。
 県連日本祭りはコロナ禍で2度開催を延期しており、財政的に3度目の延期は不可能だったとも明かす。「もし今回の日本祭りが大赤字になっていれば、県連は破綻していたかもしれません。それを覚悟の上で勝負するしかありませんでした」。
 そうした不安の中、3月頃にはコロナ禍終息の兆しが見え始め、イベント開催規制も緩和。先行開催されたモジの秋祭りやマリリアのジャパン・フェスが無事成功を収め、「県連日本祭りも成功する」と確信を持てるようになった。それでも18万人の来場は予想以上だったという。
 実行委員会は来年度の日本祭り実施のため、早くも来月から協賛企業への働きかけや、日伯両国政府への援助金申請活動を行う。日本祭りの開催には約500万レアルが必要で、今年の成功をもとにより多くの協賛企業、政府支援を獲得し、さらに充実したイベント内容になることが期待される。