『ライド・オン』 | yoshi's drifting weblog -揺蕩記-

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私の一番好きな言葉、揺蕩(たゆた)う。……
日常の、ふとした何気ない出来事について、
その揺蕩う様を書き留めていきます。

地元の映画館でジャッキーの映画『ライド・オン』を見てきましたよ。

 

 

 

 

今上映してる『帰ってきたあぶない刑事』もそうですけど、いわゆるひとつの「終わり終わり」詐欺みたいなのあるじゃないですか。

 

 

『あぶデカ』だってこの前の『さらば〜』で最後だっていうから、まあそれなら映画館で見てみるかと思って足を運んだのに、結局またやるんかい!!って。

 

 

で、このジャッキー映画も「人生の集大成」と謳ってますけど、おそらくはそんな終わり終わり詐欺なんじゃないかと訝しみ、アマプラとかで見れば良いんじゃない?って思ってたんですが。

 

 

たんですが!

 

 

実はTwitterの映画公式のツイートが目に着いて、そこに書かれてたのが「ジャッキーが13年ぶりに来日して舞台挨拶する」というもの。

 

 

11日12日13日の3日間、3会場で各2回の計6回挨拶。

 

 

で、私、12日がお休みだったんで、ちょっと行ってみたい!!ってなっちゃって。

 

 

場所はTOHOシネマズ六本木の16時半の回。

 

 

なんですが、ただ予約開始が昨日の24時から。

 

 

TOHOシネマズの会員なら21時から予約できたみたいなんですが、会員になるまでのプロセスを踏むのが面倒で、まあ24時で売れ残ってるようなら行こうかな?くらいの気持ちでいたんですが、いざアクセスしてみると全席完売。

 

 

まあ、そりゃそうだわな。

 

 

そんなこんながあったので、なんかもう、見に行っちゃおっかな?ってなって、果たして今日のお昼に見てきた次第でございます。

 

 

 

 

ポストカードいただきました。

 

 

いつもなら字幕版を見るわけですが、ジャッキー映画だけはやっぱり日本語吹替版をチョイス。

 

 

去年、声優業を引退した石丸博也さんが限定で復活するということで、そこら辺もやっぱり見たくなっちゃった一因でもありましたでしょうかね。

 

 

でも、『シティハンター』の神谷明氏もそうでしたけど、やっぱり高齢になって同じ声量を出すのって難しいですよね。

 

 

ジャッキーは歳を重ねてるから、石丸さんの声が変わってても違和感そこまでないですけど、冴羽獠は確かにちょっとやばかった。

 

 

さてお話。

 

 

かつて香港映画界の伝説的スタントマンだったものの、今は一線を退き、映画村で愛馬・チートゥと一緒に細々と小銭を稼いでるジーロン(ジャッキー)は、ある時、友人の債務トラブルに巻き込まれチートゥが競売にかけられそうになり、法学部に通っている娘を頼るのだが、……といった感じ。

 

 

で、感想なんですが、……まあ、ね。

 

 

ジャッキーももう70歳ですから、昔のあんなキレッキレなアクションが見れるとは思ってません。

 

 

アクションシーンは何度かありますけど、その場の小道具を使ったコミカル系アクションシークエンスになってますんで、まあ胃に優しいアクションです。

 

 

重くない。

 

 

もう、ふわっふわ。

 

 

 

 

イデオンでいうところのAメカだけみたいな?

 

 

なんていうか、重心がないんですよね。

 

 

で、娘が出てくるんですが、その娘ともかつての因縁があって、モヤモヤを抱えてる。

 

 

ドラマ部分もふわっふわ。

 

 

なんですが、中盤に入ってくるとジャッキーと娘の仲も少しずつ良くなり、ドラマも重くなってくる。

 

 

 

 

AメカにBメカがくっついた感じ?

 

 

で、馬のチートゥも徐々にやる気が出てきて、演技が如実に上手くなっていきます。

 

 

馬が演技してるよ(笑)って。

 

 

そんな感じで父と娘の人間ドラマと、ジャッキーとチートゥのスタントマンとしてのドラマが並行して描かれていき、3者の関係性が複雑になってきてどっしりときます。

 

 

ここら辺で結構、グッとくる人がいたみたいですねぇ。

 

 

スタントマンとしての昔をノスタルジックに思い返すジーロウが、そのまんまジャッキー・チェン自身の役者人生にも通じてくるので、まあジャッキー見て育ってきた人からすれば、ね?っていう。

 

 

『ローガン』にも漂ってた哀愁ですよね。

 

 

昔ながらのアナログスタントと、今のVFXを多用したスタントとの確執的な側面も描かれたりしてましたが、でもまあ、アナログで育ってきたからアナログの良さを知ってるし、故に今のVFXに一言物申したくもなる気分もありますけど、でもやっぱり時代だからっていう。

 

 

どうなんですかね?

 

 

生身でやることの凄さって、今のご時世でそれをやっても受け入れてくれるんでしょうか?

 

 

見てるこっちが、生身でやることの凄さを理解してないと、それを披露されてもVFXで代用されても評価が変わらないなら、そりゃあスタントマンの身の安全を考慮してVFX使うよね?って。

 

 

そんなことを考えつつ、意外と長めの2時間ちょっと堪能いたしました。

 

 

最後はお馴染みのジャッキーの歌のコーナー&NGシーン集。

 

 

ここにも吹き替えが当ててあるって、なんか無駄に面白いですよねぇ。

 

 

あと、ジャッキーの娘役の吹き替えを水瀬いのりが演じてたんですが、その声質の今風な味わいと石丸さんの昔風のギャップっていうのがm、ちょっとノイズでしたかねぇ。

 

 

仕方ないんですけど、いのりんの求心力が強すぎて、物語への集中力が削がれちゃって、故にふわふわに思っちゃった部分もあったのかも?

 

 

そんなこんなで『ライド・オン』堪能いたしました。

 

 

帰宅して、アマプラで『ポリスストーリー』見ちゃいましたよね。

 

 

ではでは。