新宿シネマカリテにて約3年ぶりに映画を観たわけですが、そこから即帰宅するのもなんだか味気ないなぁ、……と思って。
百人町まで歩いてって、Mリーグの推しチーム「セガサミーフェニックス」の茅森早香選手がオーナーをしているジラフクレープに行って、クレープ食べるかなぁまた増えてるMリーガーのサイン写メ撮るかなぁ、……と思ったんですが、そうではなく。
私には行かねばならないところがあるではないか!と気づき。
というわけで、初台のオペラシティにあるICCで行われている「坂本龍一トリビュート展」に行ってまいりましたよ。
最後に初台に来たのは、……教授のトリオツアー「three」以来だと思うから、10年ぶりくらいですかね。
どうでもいいんですが、この初台の駅、どこかで見たことあるなぁと訝しがってたらアレですよアレ。
ありとあらゆるYouTuberがプレイしているゲーム「8番出口」だよ。
8番出口を目指して歩いていくだけのゲームなんですが、ちょっとでも異常(間違い)があったと感じたら引き返さないとずっと出られないっていう、まあ「3D間違い探し」ですね。
なんですが、ちょっとホラー味のあるテイストらしく、かなり面白そうでして、自分で遊びたいのでこの手のゲーム動画はほぼ見てないです。
Switch版出ないかなぁ。
3月末から日本で初演される教授のオペラ『TIME』の広告。
私は4月1日に行きます。
オペラシティに来ると、必ずこの画角で写真撮っちゃうなぁ。
さて。
今回のこの企画展なんですが、坂本龍一ってメディアアートにも積極的に関わってきていて、『discord』ではCD EXTRA(懐かしい!)が収録されていてさまざまな楽器の旋律をいじることができたり、『BTTB』(ウラじゃない方)にはMIDIデータが入っていたり、オペラ『LIFE』もそうだったり、岩井俊雄とのコラボレーションライブだったり、もっともっと遡ればつくば万博のTV WARとかもそうかもしれない。
そんな感じでさまざまなアーティストとのインスタレーション作品を残してきた教授が残してきた作品を再構成し、展示したのが今回の企画展でございます。
到着早々に、alva notoとのコラボレーションライブのシアター上映がタイミングよくあったので予約し、その間に企画展を少し見て回ることに。
中に入るとライゾマティクスの真鍋大度とのインスタレーション「センシングストリームズ -不可視、不可聴」の2023年ICCバージョンの部屋と教授が楽曲提供をした3つのコラボレーションインスタレーションが映された部屋があり、その暗い空間性の居心地の不思議さ。
その奥には別の作品があったんですがシアターの時間になったので、一旦退出。
alva notoとのコラボライブとGlass Hauseでのパフォーマンスライブの2本がショートバージョンで上映されたんですが、まあ2名ほどいわゆる「おばちゃん」が我慢ならずに退出されていきましたね。
まあ、咳き込みがうるせえのなんの。
というか、坂本龍一に「戦メリ」「energy flow」のイメージしかない人からすると、今回の企画展は肌に合わないと思いますね。
そういう人は来年の4月に行われる「坂本龍一展」の方に行かれた方がよろしいと思います。
ここはメディアアートの場所なのでね。
上記のライブだって、もう完全にアンビエントライブだから、人によっては睡魔が猛烈ですよ。
それすらもまあ、心地よいものだと思いますがね。
「聴き入る」というよりも「浴びる」という方が近しいかもしれない。
それくらいの感覚。
1時間堪能した後は企画展に再入場。
教授がディレクターを務める予定だった札幌国際芸術祭2014で披露された毛利悠子のアート「そよぎ またはエコー」(本展のために再構成されたもの)が中央にどどんと。
教授の最後のアルバム『12』のジャケットに起用された李兎煥の作品『遥かなるサウンド』
教授の快復を祈念して作られた作品『祈り』
高谷史郎の『Piano 20110311』
いわゆる震災ピアノ
Dumb Typeと教授のコラボレーション作品『Playback2022』
世界限定100セットのみ販売された世界16ヶ所のフィールドレコーディングされた音の集積と教授の未発表曲が収録されたレコードセット。
30万ですよこれ。
『commmons:schola』は頑張って買い続けたけど、これは流石に手が出ないわぁ。
というわけで、2時間ほどじっくり味わった後でICCを後にしましたよ。
物販、……まあぶっちゃけCDも書籍も全部持ってるんですが、
最後だろうなぁという思いから、『12』のレコードトートバッグを購入。
ちょっと高かったんですけど、でも最後かもしれないからって。
来年の『坂本龍一展』で売ってるとは限らないから。
帰路に着きながら、教授の音楽、久々にちゃんと聴いたなぁってしみじみ思いましたね。
ちゃんとした楽曲、ミュージックてはなく、alva notoとの楽曲、サウンド、アンビエントですけども。
でも、そこから再度入って行ったのが良かったのかも。
少しずつまた聴いていきたいものです。
で、帰りには高橋幸宏の『犬になれたら』がたまたまiPodから流れてきて。
折しも、幸宏さんもちょうど1年経つんですね。
早いものですなぁ。
ではでは。