『コンクリート・ユートピア』(ちょっとネタバレ)〜新春のっけから2本立ての巻〜 | yoshi's drifting weblog -揺蕩記-

yoshi's drifting weblog -揺蕩記-

私の一番好きな言葉、揺蕩(たゆた)う。……
日常の、ふとした何気ない出来事について、
その揺蕩う様を書き留めていきます。

今年一発目のお休み(2日)はそれまでの疲れをしっかりと落とすためにほぼほぼなんもせずに過ごしてましたので、本日の二発目のお休みは対してガッツリ遊び倒してやろうと、まさに正月だわい!ということで、映画2本見ちゃおっかなぁ?となって、でも初詣にも行かネバダ!というわけで、映画からの初詣からの映画というコースに決定。

 

 

思案の末、まずは一本目として韓国映画『コンクリート・ユートピア』を見てきましたよ。

 

 

 

 

未曾有の災害に襲われたソウルで唯一奇跡的に残ったマンションを舞台にしたお話でして、そこに救いを求めてやってきた被災者とマンションの住民との間で軋轢が生じ始め、……といった感じの内容でございます。

 

 

で、感想ですが、一言で言えば野蛮なドラゴンヘッドといった感じでしょうか。

 

 

もうちょっとこう、『デビルマン』的な、生き残った人間同士の疑心暗鬼的ストーリーになるかと思いましたけど、そういう側面もありましたけど、でもどちらかというと『ドラゴンヘッド』みたいな、極限状況に置かれた人間の剥き出しになる本性、といった側面が強かったですね。

 

 

でもって、やがてマンションの住民同士の争いに発展していくのかと思いきや、そこがメインではなく、あくまでもマンションの「内と外」っていうところに重きが置かれていたかな?と。

 

 

あと、意外だったのが、ジャンルとして「サスペンス」なのかなと思ってたんですが、実は「ブラックコメディ」だったところですかね。

 

 

マンション住民の代表としてイ・ビョンホンが出てくるんですが、映画の序盤では結構冴えない風体をしてて、そんな形で拡声器で喋る時にハウったり、それを直してる婦人部長も追いハウリングしてたりしてて、ちょっと面白いんですよ。

 

 

他にもどこか間抜けだったり無茶苦茶な住民たちが出てきたりもして。

 

 

そういえばアカデミー賞作品賞を獲った『パラサイト』にもそういったちょっと笑える場面ってありましたよね。

 

 

なるほど確かに。

 

 

で、そこから段々とダークな展開をしていくわけですよ。

 

 

代表になったイ・ビョンホンが段々と変貌してくわけですが、そこにはある理由があって、そして秘密があって、となっていき。

 

 

このイ・ビョンホンがまたすっげえ顔してるですよ。

 

 

鬼みたいな。

 

 

イ・ビョンホンじゃないもの。

 

 

味わい深かったですねぇ。

 

 

映画を観終わったおばさまが「災害に遭った主人公がコンクリートユートピアを目指して旅する映画だと思ってた」って言ってましたけど、そういう映画ではございません。

 

 

もっとこうドロッドロのエグいお話でございました。

 

 

北野武の『首』もこれくらいエグければ良かったのにね。

 

 

というわけで、『コンクリート・ユートピア』堪能いたしました。

 

 

さて次。

 

 

ていうかこの後。

 

 

『エクスペンダブルズ4』観てますが、それはまた次回。

 

 

ではでは。