『GODZILLA 決戦機動増殖都市』(ちょっとネタバレ) | yoshi's drifting weblog -揺蕩記-

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本日はなんにも予定がなかった日なので、夕方の穏やかな時間に地元の映画館にてアニゴジシリーズ第2弾の『GODZILLA 決戦機動増殖都市』を見てきましたよ。
 
 
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なんだかんだ言って今月は休みのたんびに映画を見に行っていて、そういえば昔「映画は1ヶ月4本まで」と決めていたっけなと思い出しつつ、今月6本目の映画でございました。
 
 
おかげで資金がヤヴァイことヤヴァイこと。
 
 
さて。
 
 
20世紀末に突如出現した「怪獣」によって地球を追われた人間たちが、その地球を怪獣たちから取り戻すべく反抗作戦に打って出て、ゴジラを倒したと思ったら、もっと巨大なゴジラが現れて壊滅状態に、……というのが前作のお話で、今作はその続編になっております。
 
 
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折角なんで、前作を見た時に買ったキーホルダーと合わせて買ってみました。
 
 
で、物語なんですが、前作現れた超巨大ゴジラ「ゴジラ・アース」に壊滅状態にされた主人公たちが、ゴジラを倒すのか、それとも地球を奪還することを諦めるかという二択を迫られ、葛藤している時に、かつて地球でゴジラ撃退用の兵器「メカゴジラ」を作っていた施設が未だに稼働し続けていたことを知り、その兵器を使ってゴジラを倒そうと決意し、作戦を展開するというお話になっております。
 
 
前作は、物語の始まりである「20世紀の描写」を描かなくてはいけなかったので、多少の前置き感は否めなかったのですが、今作は前置きは済んでる分、アクセル全開の展開をしていきます。
 
 
今作のメカゴジラの設定がかなり面白くて、初めは「なにそれ?」と思って理解できなかったんですが、でも理解して吞み込めると、俄然面白さが増してきましたね。
 
 
ああ、そういう風に構築したのねって。
 
 
加えて、その構築の一端を担っているのに、人型兵器として「ヴァルチャー」というのが出てくるんですが、これはちょっと「いきすぎ」かなぁ、……なんていう風にも思えました。
 
 
見た目がガンダムウィングゼロカスタムというか、完全に昨今のロボットアニメのそれと同じでして、ここまでスタイリッシュだとゴジラ映画ではない気がしてきてしまうのですね。
 
 
前作出てきた『ガンダム』のワッパみたいなやつとか、戦車型ロボットとか、そういうのはアリだとは思うんですが、今作のヴァルチャーがカッコよすぎる。
 
 
 
物語は、ゴジラをあと一歩まで追い詰めるんですが、その残り一歩のところが、実は主人公が「人間として」葛藤してしまう部分でありまして、そうまでしてゴジラを倒したいのか、ゴジラを倒したところで首がすげ変わるだけじゃないのか、人間としての尊厳はなんなんだとか、そういう部分が描かれ、……という感じで終わっていきます。
 
 
で、続きは秋の3作目になるわけです。
 
 
このアニゴジ、まあ、過去のゴジラ映画とは全くもって違うニュアンスで描かれてますんで、それはそれこれはこれで楽しめるなら良いと思いますが、でもやっぱり、ゴジラ映画、ゴジラアニメというよりかは、ゴジラをネタにしたSFロボットアクションアニメに見えてしまいます。
 
 
ポリゴンピクチュアズの『シドニアの騎士』とか『 BLAME!』とかいった世界観が好きな人は、そういう視点で見れば楽しめるんじゃないかな、と。
 
 
ゴジラ好きなだけの人は見なくても良い。
 
 
でも、今作で地球に生き残っていた原住民が祀っているのが「あの卵」だったり、次作での登場を匂わされてるのが「あの龍」だったりするわけで、そこらへんは楽しみであります。
 
 
ま、匂わすだけなのかもしれませんがね。
 
 
さて、次回は、……『ファントムスレッド』とか『IKARIE』とか『29歳問題』とか、ですかね。
 
 
ではでは。