在来線特急681系と683系 | よしひろ よしちゃん 鉄道写真館

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みなさんこんにちは!よしひろよしちゃんです。 


今回はJR西日本の看板列車でもある681系と683系についてご紹介します。


●681.683系とは


主に特急サンダーバード号としらさぎ号などに使用されている車両です。現在は近畿地方と北陸地方を結ぶ特急列車として活躍しています。


特急サンダーバード号とは

大阪、京都から湖西線を経由し北陸地方を最速で結ぶ特急列車です。従来の特急雷鳥号に新型車両(681)を導入しスーパー雷鳥として運行を開始、19973月から愛称名が従来のスーパー雷鳥サンダーバードとなりました。


従来の特急雷鳥号として走った485系はご存知の方も多いでしょう。

★485系電車(鉄道博物館に展示)

★485系電車(小倉総合車両所に保存)

ボンネット型(上記)と電気釜型(下記)がありました。ここでは681.683系を紹介するページなので割愛しますが、ファンからとても人気がありました。


また20153月の北陸新幹線(長野駅〜金沢駅)の開業までは関東、東北地方を結ぶ特急列車、はくたか号(越後湯沢駅〜金沢駅・福井駅・和倉温泉駅)としても活躍していました。


681.683系には貫通型タイプと非貫通型タイプがあります。


681.683系一番の特徴はやはりスピードでしょう。設計最高時速は160kmです。


これは新幹線鉄道規格新線、新幹線の形態の一つで通称スーパー特急と呼ばれています。


スーパー特急とは

新幹線と在来線の線路幅が違い在来線は1067mmで狭軌、新幹線は1435mmで標準軌です。


路盤やトンネル、高架橋といった構造物は新幹線規格の標準軌(1435mm)で整備し軌道は在来線規格の狭軌(1067mm)として建設し架線電圧も在来線と同じものにします。


そうすることで、在来線(狭軌)との直通運転が可能で車両基地や停車場などを在来線と共用できるほか整備新幹線建設のコスト削減ができます。


つまり簡単に説明すると標準軌ではなく狭軌の新幹線路線をつくり既存の在来線とも直通運転が行えるということです。


なお20153月に開通した北陸新幹線の一部区間(黒部駅〜富山間・石動駅〜金沢駅間)で設計当時はスーパー特急を採用する予定でしたが結果的には全線で標準軌が採用されます。


681系は上記理由のほか湖西線で高速走行の可能性を考慮し設計した車両です。


1992年に681系先行試作車が誕生します。

 

★681(1000番台) W01編成

6両編成と付属編成の3両編成があり6両編成の方は先頭車が非貫通型で後ろが貫通型、付属編成は両方貫通型でした。


先行試作車とは、新型車両を量産する際に実際に試験ら運用することを目的として製造される編成のことです。つまり試験車です。製造された車両は先行量産車・量産先行車・量産試作車などと呼ばれます。


そして試験の結果、量産された編成を量産車と呼び、量産車は営業運転を目的として製造されています。また先行試作車は量産車が製造され営業運転を開始すると試験車から営業車に改造され営業運転に入るものもあるほか、引き継ぎ試験車てして活躍するものもあります。このほか試験車として役割を終える車両もあります。


6811000番台は通称、プロトタイプとも呼ばれました。当車両は時速160kmの試験などを終え量産車が製造・営業運転を開始すると量産化改造を受けます。先程紹介しました。6両編成と付属編成3両編成でしたが登場時はで前側が非貫通型で後側が貫通型の91編成でしたが量産化改造で63の編成となります。


長らく特急サンダーバード号や特急しらさぎ号などに営業運転についていましたが、20153月に金沢駅〜富山駅間の特急機能が北陸本線から北陸新幹線に移行し余剰となります。ここで付属編成の3両は秋に廃車になります。6両編成の方は同年秋からサンダーバード車両のリニューアル工事がはじまり予備車として残っていましたがリニューアル工事がほぼ終わった、2019年秋頃に廃車となりました。


続いて681系量産車の紹介です。


量産車は1995年〜1997年に93両が製作されJR西日本が0番台(75)で北越急行が2000番台(18)導入しました。それでは0番台から見ていきます。





★6810番台(V12編成)サンダーバード編成

0番台は6両編成と3両編成の車両が存在します。先頭車が非貫通型で後ろが貫通型となっています。写真はサンダーバード編成で主に特急サンダーバードの付属編成として使われています。


★6810番台と6830番台

特急サンダーバード号で使われる681系と683系は金沢総合車両所運用研修センターまたは吹田総合車両所京都支所に所属しています。


★6810番台(T14編成)サンダーバード編成

先程も記載したサンダーバード車両のリニューアル工事で近年、サンダーバードはこちらの塗装が増えています。





★6810番台(W02編成) (W01編成)しらさぎ編成

写真はしらさぎ編成で主に特急しらさぎ編成として使われています。サンダーバード編成としらさぎ編成の比較方法はとても簡単です。青色1色がサンダーバード編成、青色に橙色の2色がしらさぎ編成です。これは米原駅からJR東海区間(東海道本線)に乗り入れ名古屋駅まで向かうということからJR東海の会社カラーである橙色が入っています。





★6810番台(W11編成) しらさぎ編成

写真はしらさぎ編成で特急しらさぎの付属編成のほか金沢駅から能登半島(和倉温泉駅)へ向かう特急能登かがり火号や金沢駅と福井駅を結ぶ特急ダイナスター号、金沢駅と敦賀駅を結ぶ特急おはようエクスプレス号、特急おやすみエクスプレス号などに使用されます。





★6812000番台(N01編成)しらさぎ編成

写真はしらさぎ編成で主に特急しらさぎ編成として使われています。2000番台は性能などは6810番台とほぼかわりありませんが、かつてJR西日本ではなく北越急行と呼ばれる会社の所有物だったので番台が区別されています。


先程紹介した20153月、北陸新幹線(長野駅〜金沢駅)の開業までは関東、東北地方を結ぶ特急列車、はくたか号(越後湯沢駅〜金沢駅・福井駅・和倉温泉駅)がありました。運行区間の途中、六日町駅〜犀潟駅間はJRの路線ではなく第三セクター鉄道会社の北越急行ほくほく線の路線で当会社が681.683系を保有していましたが新幹線開通で不要となりJR西日本に売却され現在はしらさぎ編成として活躍しています。北越急行所属時代は赤色の塗装でスノーラビットと呼ばれていました。また当路線(ほくほく線)では時速160km運転が可能で鉄道ファンからとても人気がありました。結局、最初に紹介したスーパー特急方式は採用されず湖西線も時速130km運転に留まったので当路線のみ唯一時速160km運転が行われていました。ちなみに現在、京成電鉄が時速160kmの特急列車を運転していますが線路は標準軌であります。そのため狭軌で日本最速の路線は北越急行ほくほく線だったのです。


ちなみに6810番台のしらさぎ編成も一部、20153月までは特急はくたか号(在来線)に使用されていましたが廃止に伴いしらさぎ編成となりました。

★681系 車内

ここまでが681系の紹介でした。大きく分けると先行試作車の1000番台と量産車の0番台(2000番台)2種類があり更に分けるとサンダーバード編成としらさぎ編成があるということでした。


それでは続いて683系の紹介です。681系の増備車・改良型として誕生しました。


 681系との混結は車両単位ですることはできませんが、編成単位での相互連結はできます。また外観、681系と683系の違いはライトの形が異なります。


683系は681系の増備車・改良型なので先行試作車はありません。


それでは683系量産車の紹介です。製造時期や投入列車などにより番台区分が異なります。


まずは0番台からです。2001年〜2002年に54両が製作されました。


★6830番台

0番台は6両編成と3両編成の車両が存在します。6両編成は先頭車が非貫通型で後ろが貫通型となっています。写真はサンダーバード編成で主に特急サンダーバードの付属編成として使われています。



★6830番台

0番台3両付属編成は前後共に貫通型となっています。写真はサンダーバード編成で主に特急サンダーバードの付属編成として使われています。



★6830番台サンダーバード編成(リニューアル編成)

サンダーバード車両のリニューアル工事で現在はこちらの塗装となっています。



続いて2000番台です。2002年〜2005年に87両が製造されました。


元々は基本編成5両編成、付属編成3両編成でしらさぎ編成に導入された車両ですが20153月に北陸新幹線が開通して余剰となった6810番台、2000番台、6838000番台が転属したためしらさぎ編成から外れます。

★683系から289系改造を待つ様子

網干総合車両所宮原支所の客車を留置する場所で改造を待った車両が2015年夏頃留置されていました。


外れた後は基本編成4両編成と6両編成、付属編成3両編成に組み直され、基本編成が4両編成の車両は福知山電車区に6両編成は吹田総合車両所京都支所に転属しました。また付属編成も二つの車両基地にそれぞれ分配されました。

681系と683系は交直流両対応車ですが、福知山や吹田総合車両所京都支所では直流電化のみで交流機器は不必要です。そのため交流機器を撤去して289系に車番が変更となりました。




★289(福知山電車区所属車)

基本編成は4両編成で付属編成は3両編成です。4両編成は先頭車が非貫通型で後ろが貫通型となっており3両付属編成は前後共に貫通型となっています。


主に特急こうのとり号、きのさき号、はしだて号、まいづる号などに使われています。





★289(吹田総合車両所京都支所所属車)

基本編成は6両編成で付属編成は3両編成です。6両編成は先頭車が非貫通型で後ろが貫通型となっており3両付属編成は前後共に貫通型となっています。


主に特急くろしお号、らくらくはりま号などに使われています。


なお福知山電車区所属車が赤色、吹田総合車両所京都支所所属車が緑色のラインとなっていますが、蟹のシーズンは多客となり福知山電車区の車両が不足することがありこのような編成が見れます。






★289系福知山車と京都車が併結運転する様子

通称、京都車(くろしお編成)・福知山車(こうのとり編成)を連結していることからくろのとりと呼ばれています。少し違和感のある車両です。



しらさぎ編成として導入され289系になったグループのほか、付属編成3両編成サンダーバード編成に導入したグループもあります。


★6832000番台

3両付属編成は前後共に貫通型となっています。また一度289系になったものの再び交流機器をのせて683系に復帰しサンダーバード編成となっている車両も存在します。


まだ番台区分があります。


続いて4000番台です。2008年〜2011年に108両が製造されました。


★6834000番台

4000番台は9両編成の車両が存在します。基本編成のみで付属編成はありません。前後共に貫通型となっていますが、金沢方面側は準備工事のみとなっており貫通型の顔をしていますが連結扉を開けることはできません。自由に編成が組換えできるよう設計されており工事をすれば貫通することができます。写真はサンダーバード編成で主に特急サンダーバードの付属編成として使われています。



★6834000番台サンダーバード編成(リニューアル編成)

サンダーバード車両のリニューアル工事で現在はこちらの塗装となっています。


これが最後の番台区分紹介です。



8000番台です。2005年に9両が製造されました。


★6838000番台 しらさぎ編成

基本編成は6両編成で付属編成は3両編成です。6両編成は先頭車が非貫通型で後ろが貫通型となっており3両付属編成は前後共に貫通型となっています。当車両は先程の6812000番台と同じく6838000番台は性能などは6830番台とほぼかわりありませんが、かつてJR西日本ではなく北越急行と呼ばれる会社の所有物だったので番台が区別されています。また現在はしらさぎ編成唯一の683系でもあります。


たくさん番台区分がありました。


おさらいします。


●681

1000番台(先行試作車) 廃車済


0番台


2000番台(元北越急行所属車)(0番台と性能同じ)


●683

0番台


2000番台(一部289系に改造)


4000番台


8000番台(元北越急行所属車)(0番台と性能同じ)



いろいろな683系が並ぶ

サンダーバード塗装(青色)・しらさぎ塗装(青橙色)・くろしお塗装(緑色)・こうのとり塗装(赤色)


現在は番台区分のほか4色あります。皆様もぜひ681.683系全てフルコンしてみてくださいね!


ご覧いただきありがとうございました。

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