宋文洲のX(Twitter)アカウントでブログが紹介されました | 九仙庵日乗

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善平太(よしへいた)のブログ

気が向いた時にだけ更新するつれづれ日記

2年ほど前の宋文洲について記述したAmebaブログのエントリ、すでにアクセス数はほとんどない状態だったのだが、X(Twitter)の宋文洲の本人アカウントで紹介されて、10月に急にアクセス数が伸びた。

 

 

 

宋文洲アカウントでの紹介は、コメントはなく普通にリンクを貼られただけで、宋文洲アカウントがこのブログにどういった感想を持ったのか、なぜ紹介したのかはわからない。

 

紹介されたブログのエントリの内容は、

 

「国費留学生で日本に来て、天安門事件で中国政府に絶望し日本で起業した宋文洲。奥さんは日本人で子供は米国留学させているのに、経営から引退して中国に帰り、2000年代中頃からひたすら日本と米国をX(Twitter)でなじるようになったのは不自然。日本と米国のなじりかたも中国政府の「戦狼外交」に類似しているので、きっと中共に脅迫されてSNSで「戦狼外交」させられているに違いない。」

 

というものだ。

 

X(Twitter)の宋文洲アカウントのポストには私のブログ内容を批判するコメント(リポスト)がいくつかつき、はて、どうなることやらと静観していたら、数日してあっさりブログへのアクセスはなくなった。

 

 

さて、ちょっとだけこのブログが盛り上がったので、もう少しだけ宋文洲が中国共産党のプロパガンダ要員になっていることについて意見してみたい。

 

宋文洲が以前の彼の発言からは考えられないほど、日本や米国をひたすらなじるようになったことについて、私のように本人が脅されてる説の他、ツイッターアカウントがもはや他の人であるのでは(本人はこの世にいないのでは)という説もある。

しかし、中国大阪領事館で宋文洲本人の写真が公開されていたり、時折X(Twitter)でかつての宋文洲節がでたり、日本の義父母(奥さんの両親)について言及があったりするので、本人は存命でありX(Twitter)アカウント運営に参加しているように思う。

ただし、ポストの数が尋常なほど多いこと、ニュースや動画の紹介リポストが多いことから、とても一人で運営しているとは思えない。

アカウントは複数人のチーム運営であろう。

このブログでも宋文洲本人ではなく、宋文洲アカウントと表記しているのはそうした理由からだ。

 

アカウントのポスト(ツイート)の内容は、時折宋文洲の本音が出たりするが、それでも徐々に中国共産党の見解に収斂されて、結局は中共のプロパガンダになっている。

例えば、ロシアのウクライナ侵攻の際、当初は宋文洲も相当びっくりしたようで、「こんな理由で侵攻するなんで」と、プーチンの侵攻理由を批判していたが、そのうち中国共産党のロシア擁護路線が固まると、ひたすらロシア擁護、西側非難にポスト内容が修正されて行った。

これは宋文洲本人がアカウント運営に参加しており、中国共産党の政策がはっきりしないことについては本人発言が可能だからだろう。

 

アカウント運営チームが中国共産党にコントロールされていると思われるのは、個人では困難なほど膨大な反日、反米コンテンツを収集している点と、ポストしているコンテンツが大阪総領事の薛剣のポストと重複している点が挙げられる。

薛剣は日本語が堪能であり、絶好の日本国内向けの戦狼外交要員で、以前から「総領事の発言としては不適切」と批判されてきた。

中国共産党のSNS工作チームがコンテンツを収集して、宋文洲、薛剣、その他中国の世論工作員に提供しているのだろう。

コンテンツが時折ガセネタ(福島の原発処理水の拡散予想とされる動画が東日本大震災の津波の動きだったり、しかも宋文洲、薛剣共に同じコンテンツをポストしてた)なのは、マス層にとにかく西側の悪印象を与えたいがため、コンテンツのクオリティより量を重視しているからだろう。

 

こうしてみると、

宋文洲は存命だが、アカウントは中国共産党にコントロールされているという見立てはほぼ正確だと思う。

 

中国共産党自体は戦狼外交の姿勢をトーンダウンさせているが、SNSなどでの世論工作では軟調化はしてない様子で、宋文洲アカウントの西側批判は続いている。

悲しいことに、宋文洲アカウントのポスト運営は「ほっこり楽しい動画」→「中国(共産党)の素晴らしさ喧伝」→「日米をなじる」の繰り返し、大衆に刺さるように「ほっこり楽しい動画」をわざわざポストに入れ込んでいるのがいじらしい。それほど効果があるとも思えないが・・・。

 

私がわざわざブログのエントリで、宋文洲が中国共産党のプロパガンダをやらされていることを考察しているのは、中国共産党がこんな形で日本で世論工作をしていることをいろんな人に知ってもらいたいからだ。

 

そして本来なら宋文洲自身も中共から解放されて、再び日中の架け橋となって欲しい気持ちもあるが、それはもはや無理なのでしょう。