雲取山に登ってみた | 九仙庵日乗

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善平太(よしへいた)のブログ

気が向いた時にだけ更新するつれづれ日記

東京都の新型コロナウイルス緊急事態宣言を受け、雲取山の登山口、鴨沢の村営駐車場は閉鎖になってしまった。

しかし、5月12日で閉鎖が終了し、(緊急事態宣言は続いているものの)駐車場が使用可能となったため、週末雲取山に登りに行ってみた。

 

20日前、同じ山塊の金峰山に登った時は、強風と寒さでへこたれたが、今回天気予報は山頂でも10℃前後、風も4~6m程度と問題なさそう。

実際、奥多摩湖沿いに駐車場に向かう夜明け前の外気は4℃と、20日前の瑞牆山荘より10℃以上も暖かい。今回の登山のコンデションは良さそうだ。

だけども小袖乗越駐車場に向かう道が霧のため視界が悪く、道も狭くて怖い。

しかし着いてみると駐車場は広くて立派で、車を停めると士気が上がってくる。

 

【夜明け前 駐車場】

 

時に3時58分、あと数分で夜明けなのでヘッドライトせずに夜明けの薄明かりで登山道を進む。しかし、ガスが巻いており、夜明けの光が弱く、しかも小雨が降っていて、登山道がぬかるんで登りにくい。

それでも何とか登坂を続け、平将門がお風呂に入ったとされる伝承がある「風呂岩」で休憩、明太子おにぎりと濃いめの茄子の味噌汁を補給する。

 

ガスのせいか、視界は薄明りで、林立する木はぼんやりシルエットになっている。

七ツ石山頂上へ向かう道と巻き道の分岐あたりでようやく明るくなってきた。まずは行き道で七ツ石山を目指してみる。

しばらくしてガスに包まれた七ツ石小屋が見えてくる。登山者が一人立ってるので、気まずくてすぐにパスして七ツ石山頂を目指す。

 

【七ツ石小屋 丹波山村が経営してるらしい】

 

山頂に近づくとどんどんガスが晴れ、山頂では景色が広がっている。

回りの山塊からはもくもくと雲が沸いていて、雲海の上に富士山の頭が少し見える。

他の登山者は4人ほど、雲取山方面から来たらしき登山者が、雲取山非難小屋がを指して「あそこから来たんだよ~」と感嘆している。

自分はここで小休憩、ツナマヨのおにぎりと吉野家の牛すいでエナジー補給。

前回の金峰山行では、主食のおにぎりやサンドイッチを車に忘れてしまい、食事は行動食と味噌汁だったので、ちゃんと食事が取れる幸せを噛みしめる。

 

【七ツ石山】

 

 

七ツ石山を下ると、再び登山道はガスに巻かれる。

名物のダンシングツリーも煙っている。そしてガスの中、ヘリポート、旧奥多摩小屋もパスして小雲取山を目指す。

小雲取山を越えて、またすっかり晴れわたり、視界の中で雲取山避難小屋がだんだん大きくなってくる。

あそこがゴールなんだ。

 

【沸き立つ雲】

 

【煙るダンシングツリー】

 

【煙る登山道】

 

【近づく雲取山避難小屋】

 

避難小屋到着、マンガ「山と食欲と私」の日比野鮎美ちゃんが泊まった小屋だが、新型コロナのため緊急時以外使用を控えるよう張り紙がしてある。ちょっとだけ中を覗いてみる。

 

【避難小屋 内部をちょっと拝見】

 

そして山頂へ、時に8時4分。登山者が8人ほどいるなか記念写真を撮る。

風景は雲海がすごく、かろうじて富士山が見える。

しかし、ここは天気が良い。気分もアガってくる。

避難小屋のベンチで昼食?タイム、持ってきたエビカツサンドイッチと、フリーズドライのトマトパスタ。

しみじみ美味しい。

 

 

さて、8:30下山開始。テクテクと今来た道を戻っていく。

登りでは使用しなかったストック、110㎝にセットして下り山行に使用する。

ここで、サンダルの登山者とすれ違う。ちょっとびっくり。

が、しばらくすると裸足の登山者とすれ違い驚愕する。大丈夫なのかなあ。

 

小雲取山は巻き道でパス、帰りはなるべく省エネ山行に徹するのだ。

またもガスに巻かれ、ダンシングツリーはまだ煙っている。

七ツ石山も巻き道を選択して迂回し、ヨタヨタとぬかるんだ道を進む。

 

【下山 登山道の風景】

 

だんだん足が怠くなってくる。

高度が下がってくると、登山道は杉林になり、アニメ「鬼滅の刃」の主人公、竈門炭次郎の実家付近の風景になる。

そういえば、熱心なアニメファンが、聖地として雲取山に来ていたとニュースでやっていたっけ。

 

なんとか登山口にたどりつくと、来るときは暗くて気づかなかったが、鬼滅の刃の登場人物、炭次郎と禰津子の服を模したのぼりが立っていた。う~む。

 

【鬼滅風ののぼり】

 

下界はすっかり天気がよく晴れ渡り、気持ちいいドライブを楽しみながら奥多摩湖畔の帰路を進む。

奥多摩湖で走りを楽しみたいのか、バイクやスポーツカーが沢山走っている。ロータスエキシージも走ってた。

 

帰りの高速道路で、アバルト124スパイダーにも遭遇し、山もスポーツカーも満喫できた1日でした。