傷付きやすい人は、カウンセリングのルールを知っておくと安心です|複雑性PTSD相談 | 複雑性PTSD相談室*加納由絵

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大人の複雑性PTSD相談室です。
40代以上の「このまま人生を終わりたくない!」「あきらめたくない!」という方のサポートをしています。
複雑性PTSD サバイバー。
茶話会・講座・養成講座運営。
日々のことを書いています。

 
こんにちは。加納由絵です。
 
複雑性PTSDの人は
ちょっとした刺激にも
極端に反応してしまう
という症状を持っています。
 
これは、過剰覚醒反応
または、驚愕反応などと呼ばれます。
 
世間の人たちが勘違いしている
「過敏な私」=「HSP」ってヤツです。
 
自称HSPについては
単なる流行語であって
 
トラウマ症状について
不勉強な人が使っている
と考えていただくと
良いかと思います。
 
 
 
 
カウンセリングには
標準のルールがあります。
 
これ、あまり知らない方が多いので
不必要に傷付いたり
怒りを感じたりと
虚無なことが繰り返されています。
 
今日は、知っておくと良い
カウンセリングのルールについて
お話ししておきます。
 

 

  二重関係の回避

 

 

二重関係というのは

カウンセラーが

面談時間以外の場で

クライエントと接点を持つことの総称です。

 

カウンセラーでお友達

カウンセラーで家族

カウンセラーで上司

カウンセラーで配偶者

 

これらは、すべてNGです。

 

カウンセラーは

第三者として公平な立場で

クライエントと関わることが

支援提供の大前提です。

 

特に複雑性PTSDの人は

「嫌われたくない」

「見捨てられたくない」

「恥をかかされたくない」

「バカにされたくない」など

 

相手の顔色をうかがう症状があります。

 

カウンセラーであり友人である人に

嫌われたくないと考えながら

心を開いて

本音で相談ができるでしょうか?

 

この延長上にあるのが

「恋人なら話を聞いて理解してくれるべき」

という考えがありますが

 

相手は、恋人であって

カウンセラーではありません。

 

「愛しているなら当然でしょ!」と

ムキになって怒っても

その考えはズレています。

 

カウンセラーはクライエントに対して

カウンセラーという役割以外で

関わることはできません。

 

これは臨床心理士等の心理援助職の

倫理規定に明記されているルールです。

 

カウンセラーは

カウンセラーとしてしか

関わりを持てない。

 

まずは、これを覚えておきましょう。

 

 

  面談以外の場でのコンタクトはNG

 

 

自称カウンセラーの

なんちゃってさんの場合

 

平気でクライエントに

自分のプライベートの電話番号や

メールアドレスを教えたり

 

LINEやFacebookなど

SNSのアカウントで繋がったり

してしまうようですが

 

これは、ルール違反です。

 

個人で起業をして

倫理規定を無視して

心理支援をしているつもりの

自称カウンセラーの場合

 

「いつでも連絡してね飛び出すハート」と

自分の連絡先を教えたり

 

24時間、いつでも

届いたメールに応答したりと

ケジメのない行為を

してしまうことがあります。

 

こういう行為は

実は、クライエントにとって

害になることがあります。

 

クライエントの依存性を

増幅させてしまうからです。

 

それに思い付いたら

すぐに連絡できる状況だと

 

自分の考えを整理して

次回の面談までに

話すことの優先順位を考えるなど

 

自分と向き合うことが

おろそかになってしまうのです。

 

「やってやって!」

「かまってかまって!」を

どんどん育ててしまうのです。

 

これは愛情や思いやりではなく

素人がすること。

 

素人のなんちゃってカウンセラーと

お友達になりたいのなら

話は別ですが。

 

 

  面談の場こそ大切

 

いざとなったら

カウンセラーの**さんに

メールを送って

自分の気持ちを知ってもらおう!

 

この行為には、料金が発生します。

ご存知ですか?

 

例えば、病院で診察を受けて

帰宅してから病院に電話をして

担当医師と電話で話した場合

 

これは、「電話再診」という

診療報酬の請求対象になります。

 

これと同じことを

カウンセラーに直メールを送る

カウンセラーに電話をするなど

 

一方的に

コンタクトを求めた場合

(あるいはしてしまった場合)

後日請求書が届いても

文句は言えません。

 

カウンセラーに送った

メールの返事をもらえなかったとき

 

「きっと嫌われたんだ!」

「見捨てられた!」

「私のことなんて、どうでもいいんだ!」と

勝手に一人合点して

 

落ち込んだり

傷付いたり

恨んだりしている方

 

多いと思います。

 

また、過去に

そういうことを平気でしている

なんちゃってカウンセラーのところで

カウンセリングを受けた経験がある場合は

 

「返事をもらえるのが常識だ!」と

完全に誤解していますから

 

頭の中に浮かぶ言葉は

「ひどい!」

になるでしょう。

 

 

  最後に

 

 

複雑性PTSDの人は

自分の思い込みの中で

現実を誤認して解釈することが

繰り返される症状があるため

 

すべての出来事に対して

「ひどい!」

と受け取る認知パターンがあります。

 

 

認知処理療法やトラウマに適した

心理療法とトラウマケアを並行して

現実を先入観抜きで

受け取ることができるように

 

トラウマインフォームドケアを提供できる

支援者と共に

訓練をすることが大切です。

 

 
気になる方はご連絡ください。
 
 
一緒に考えていきましょう。

 

 

 

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