[佐伯防備隊]由良崎防備衛所・砲台③兵舎

愛媛県南宇和島郡愛南町

 

竣工:昭和15年後半

備砲:50口径3年式14センチ砲×4門

 

由良崎砲台/由良崎防備衛所、両者はほぼ隣接している。ちなみに下記の地図はかなりいい加減な位置関係なので参考まで。

出典:アジア歴史センター「引渡目録/佐伯防備隊」昭和20年8月31日、抜粋・加筆

 

スイカさんのブログの地図が最高にイイです!

出典:スイカさん「戦争遺跡に行ってみた。〜砲台探索と山口県の戦争遺跡〜」

佐伯海軍防備隊探訪⑫~由良崎防備衛所/砲台 その1(見張所)

 

防備衛所(聴音所)の見取り図まで(・∀・)

スバラシイです!

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兵舎

兵舎は斜面の上から下に1列、上から第1・第2・第3と並ぶ。残骸から推測すると、第2兵舎以外は木造の建屋だったようだ。

 

第1兵舎

3番砲座のすぐ近くにあり、砲座が近いためか頑丈な遮蔽壁がつくられている。

 

 

第1兵舎は破壊されて基礎のみ。

トイレ跡、烹炊所跡などもあるが、破片(残骸)から建屋は木造だったと推測。

 

基礎はレンガ積み、モルタル仕上げ

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第2兵舎

第1兵舎の斜面を下ったところにある。

斜面を平削してつくった平地、総コンクリート平屋建て。屋根は平らで上に石を乗せて偽装している。上から見るとただの平削地にみえる。残念ながら上部からの土砂崩れがあり、兵舎の山側の部分は埋まってしまっている。

 

 

 

斜面を降りてまわりこむと・・・・

第3兵舎との遮蔽壁があり・・・・

 

遮蔽壁は上空から確認できる海側の面に石を積み、裏を見るとコンクリート塀。巧く偽装している。

 

迷彩塗装だ(・∀・)(^o^)(^_-)-☆

 

手前がトイレや風呂の棟、奥が居室棟

 

 

 

 

 

 

 

では中に入る(・∀・)

 

今でも手直しすれば使えそうなトイレ

 

 

 

給湯室?

 

 

大広間だった?

 

 

 

 

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第3兵舎

第1兵舎同様、木造の建屋だったようだ。こちらも基礎しか残っていないので、上から撮影して終了(すんません)。

 

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地下壕

第1と第2兵舎の辺りの左側斜面にL字の坑道がある(貫通している)。用途は不明だが待避壕的な使われ方をしたのだろうか。

 

坑内には杭木(支保工)があったようだ

 

 

つづく

 

 

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