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受験生の頭が良くなる?脳のスペックを高める方法を心療内科医が解説!
解明が相次ぐ脳スペックを高める方法!
もちろん、「学力」は高いに越したことはありません。
でも、いくら猛勉強したからといって、「学力」を高められる水準には限界もあるのも現実です。
だからこそ、受験生は志望校への合格をさらに確実に手にするために、「脳のスペック」を高めることにも努力をするべきです。
特に最近では、脳医学の発展で「脳のスペック」を高める方法が次々と解明されています。
具体的な方法は、①睡眠、②運動による脳への刺激、③飲食物による脳への刺激などです。
脳のスペックを高める睡眠の取り方とは?
受験生の方に真っ先に見直してほしいのは、「①睡眠」についてです。
脳のスペックが最も高まる睡眠時間は、人類の平均を取ると7時間30分という数字が出ています。
でも、「だったら私も、7時間半、寝ればいいんだ!」と、早合点しないでください。
これは遺伝子によるバリエーションがとても大きいということがわかっています。
アインシュタインのように10時間の睡眠が必要な人もいます。
私の恩師でもあるのですが、ノーベル賞を受賞された小柴昌俊先生は11時間、睡眠を取られていました。
こういうタイプの人は、ロングスリーパー遺伝子を持っています。
逆に、ショートスリーパー遺伝子を持っていると、3時間の睡眠でも十分だというタイプの人もいます。
最適な睡眠時間を知る方法とは?
では、どうすれば、あなたの脳のスペックが最も高まる、最適な睡眠時間を知ることができるのでしょうか?
答えは簡単です。
実際にその睡眠時間を試してみればいいのです。
遺伝子検査なんて、しなくてけっこうなわけです。
ただし、睡眠時間の影響は、翌日だけではなく数日間は残ります。
だから、一晩だけで睡眠の効果を評価してはいけません。
ポイントは、3日間、連続して、同じ時間だけ眠ってみること。
たとえば、7時間半、7時間半、7時間半と3日連続で眠ってみるわけです。
その状態で過去問を解くなどして、脳のコンディションをチェックしてみましょう。
入試まで月日がある今の時期に、いろいろ試しておいて、このあたりがベストかなという時間を見つけておくといいです。
あとは入試の日程がすべて終わるまで、その睡眠時間にフィックスさせればいいわけです。
12時間睡眠で医学部に合格!
メンタル面のご病気もあったので、遺伝子だけの問題ではないのですが、私の心療内科クリニックでは、1日12時間眠ると脳のスペックが最大化することが判明した受験生もいました。
12時間も眠るのは、日中の時間管理がとっても大変です。
ですが彼は、しっかりと12時間の睡眠を1年間にわたって実践し、念願の医学部にみごと合格されました。
ぜひ、みなさんも、なんとしても志望校に合格したいという強い想いをもって、日中の中に潜んでいる無駄な時間を徹底的に排除し、最適な睡眠時間を維持してください。
脳のスペックを高める運動とは?
次に、「②運動による脳への刺激」で脳のスペックを高める方法をご紹介しましょう。
色んな運動についての脳への効果が脳医学の研究で解明されていますが、私が数多くの論文を読んだ中で、おそらく効果が最強だと考えられるのは、「運動認知デュアルタスク」と呼ばれるものです。
デュアルタスクとは、異なる2つの作業を同時に行うということです。
デュアルが2つ、タスクが作業という意味です。
何でも異なることを同時にやれば、すべてデュアルタスクなのですが、その中でも、片方が運動、もう片方が頭をつかう認知作業という組み合わせが「運動認知デュアルタスク」です。
脳内で運動と認知という二つの異なる方向から同時に脳が刺激されることで、脳の発達を強力に促す作用を持っているのです。
たとえば、机の前で屈伸運動をしながら数学の計算問題を解くと、とても質の良い「運動認知デュアルタスク」となります。
あるいは、やはり机の前で屈伸運動をしながら、英単語や歴史の暗記物をこなすということでも、「運動認知デュアルタスク」となります。
ぜひ、こちらも実践っしてみてください。
「運動認知デュアルタスク」について、詳しくは、こちらの記事で詳しく解説しておりますのでご参照ください。
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