NASAが行う頭が良くなる訓練は自宅で誰でもできる【受験の脳科学】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

NASAが行う頭が良くなる訓練は自宅で誰でもできる【受験の脳科学】

 
 
 
 
今日のテーマは、NASA(アメリカ航空宇宙局)が宇宙飛行士の訓練で採用されている方法のご紹介です。
 
NASAでは特別な装置を使って訓練を行っていますが、そんな装置がなくても、工夫さえすれば、受験生の方も、ご自宅で手軽に、同様の頭が良くなる訓練ができるので、ぜひ、実践していただきたいのです。
 
 
今の時期、私立大学に合格しましたというご連絡が毎日のように入りますが、私のクリニックの受験に特化した磁気刺激治療のプラグラムを受けていただいている受験生の中に、将来、NASAで仕事をするのが夢だという受験生さんがいて、合格されたとのこと。
 
初診のときは、受験どころか普通の生活もできない状態だったので、そこからの回復を考えれば、まずは、やれやれといったところです。
 
 
ただ、NASAで研究者として仕事をするには、アメリカの一流の大学院で研究実績を上げる必要があります。
となると、そのためには、できれば東大に受かっておきたい・・・。
ということで、現在、二次試験に向かってラストスパートです。
 
 
その受験生さんと、診療の合間に、私が大学院生時代にNASAの研究施設で実験をさせていただいた話をすることがあり、いつも、すごく盛り上がっていました。
それが、NASAが行っている頭が良くなる訓練なんです。
 
 
以前、そのことをご紹介ことがあるので、その記事をもとに、どなたでもご家庭でできるように加筆してバージョンアップしました。
以下、再掲載します。
 
 
 
「運動認知複合デュアルタスク」で頭が良くなる!【受験・脳機能講座】

 
今日のテーマは、走りながら7を引く計算をすると頭が良くなるというはなし。
これは、私が提唱している「DLPFC勉強法」の一つです。


「DLPFC勉強法」は、脳のDLPFC(背外側前頭前野)という部分を活性化して、効率よく合格を勝ち取るものです。

「DLPFCって、脳のどこなの?」というご質問を、よくいただきます。
そこで、スタッフに、このような図を作っていただきました。
 

 

 


 
とってもカッコよくできていて、大満足。

実は、アメリカでは、うつ病を、磁気でDLPFCを刺激することによって治療するTMS(磁気刺激治療)の装置(ニューロスター)を製作しています。
そこからDLPFCを示した映像をご提供いただき、これに許可を得て日本語の注釈を入れさせてもらったわけです。

DLPFC勉強法のホームページに、この図をドドンと掲載しています。
 
DLPFCを効率よくパワーアップする方法が、今日のテーマの走りながら7を引く計算をするということ。
運動をしながら計算をするというのは、「運動認知複合デュアルタスク」と呼ばれていて、DLPFCを効率よく強化できることがわかっています。


「デュアルタスク」というのは、直訳すると「2つの作業」で、脳科学では脳に異なる2つのことをさせるという意味で使います。

「デュアルタスク」を行うこと自体に脳機能を高める効果があるのですが、中でも、「2つの作業」の組み合わせの中で、運動と頭を使うという組み合わせが特に効果が高いということがわかっています。
これが、「運動認知複合デュアルタスク」と呼ばれるものです。



実際、NASAでは、宇宙飛行士の訓練として、全力疾走しながら計算をさせる「運動認知複合デュアルタスク」のトレーニングを取り入れています。
NASAには、そのための専門の装置も設置されているんです。


私が大学院生のときに、当時、開発に取り組んでいたシステムと組み合わせたらいいと思いたち、大学院の先輩の研究者に頼み込んで、NASAで実験をさせていただいたことがあります。

帰国した後も実験が続けたくて、NASAの装置を真似て、お手製の装置を作ったこともあるんです。
もちろん、NASAにあるのと比べれば、というか、比べることすら全く申し訳ないくらい、手作り感満載の、とてもショボイものでした。


でも、そんな装置がなくても、この訓練は可能です。
それが、走りながら、100から7を引いていくのを延々と続けるということ。

100⇒93⇒86⇒79⇒・・・

という具合です。


7を引く場合は、一桁の数字がバラバラになるので、脳の良い訓練になるんです。
100から、7を繰り返しドンドン引いていって、最後に2が残れば正解。

これなら、特別な装置がなくても、走りながらできます!!


ちなみに、4や6など偶数の数を引く場合は、一桁目は永久に偶数のままなので、脳の訓練には向きません。
奇数の場合も、5を引き続けると、一桁目は5と0しか出てきませんから、これもダメ。
9を引く場合は、一桁目が1ずつ増えていくので、これまたダメ。


ということで、脳のトレーニングは、7を引くか、3を引くかしかないんですね。
3を引くより、7を引く方が難しいので、これがベストだということです。

ぜひ、実践してみてください!!


走りながら7を引くことを含め、運動認知複合デュアルタスクを行うことは、頭を良くすること以外に、もう一つ、大きなメリットがあります。
それは、受験うつなど、脳のストレス性の不調を見つけ出すスクリーニング検査に似たような効果があるのです。


走りながら7を引いてみて、憂鬱になったりイライラしたりといった感情が強く出てきた場合、受験うつに代表される脳のストレス性の不調に陥っている危険性があります。
この場合は、脳のDLPFCに磁気のパルスを当てるのことによって、脳の働きを改善させる、脳医学に基づく専門の治療が必要です。


脳のDLPFCの機能を高めると言う点では、デュアルタスクの訓練と方向性は同じなのですが、もちろん、効果の程度は段違いに異なります。
こちらについては、ぜひ、以下の「磁気刺激治療(受験うつ)早期合格コース」についての記事もお読みください。

 
 

 

 受験勉強の集中力・記憶力・ヤル気の低下は、受験うつや受験ストレスによる脳機能の不調によって生じる場合が多いのが特徴です。

 

 「頑張ればなんとかなる」といった精神論で解決しようとすると、脳のストレスや疲労が悪化して逆効果となります。

 

 受験に特化した専門の「磁気刺激治療」は、脳機能の不調を根本的に治療することにより、受験うつや受験ストレスに起因する障害を取り除き、志望校への合格に必要な集中力・記憶力・ヤル気の回復を図ります。

 

 脳機能に合致した勉強方法への改善など「受験に特化したCBT治療」を組み合わせることにより、磁気刺激治療の効果を志望校へに合格に直結させられます!

 

 光トポグラフィー検査による脳の活動データを元に、必要に応じて以下の5つの特別診療も併用します!

  

磁気刺激治療
 

 

 メンタル医学と脳医学を総動員した以上の診療プログラムによって、あこがれの志望校への合格を実現しましょう!

 
 

(東京・大阪)


「磁気刺激治療(受験うつ)早期合格コース」とは、2013年全国で始めて、本郷赤門前クリニックが受験生に特化した特別診療プログラムとして開設したものです。

 

磁気刺激治療は、当時、アメリカではすでに画期的な治療法として普及しつつありましたが、日本ではほとんど行われておらず、医師ですら名前も知らないという人が多数派でした。

 

そのような時期に、いち早く画期的な治療成果に着目し、さらに、受験生のうつ症状にはとりわけ有効だということを発見し、受験生専門の治療プログラムに取り入れたのが「磁気刺激治療(受験うつ)早期合格コース」です。

 

 

 

突然、記憶力が低下した・・・。

勉強のヤル気がわいてこなくなった・・・。

イライラして勉強が進まない・・・。

優しかった子どもが急に暴言を吐くようになった・・・。

 

受験生にこのような異変が現れた場合、多くの親御様は、

「たるんでいる!」

「もっと気合を入れて頑張れ!」

「根性が足りないんだ!」

などと、精神論で解決しようとする方が少なくありません。

 

しかし、多くの場合、受験うつなど「受験脳機能障害」により、脳の働きが悪化していることが根本的な原因です。

そのため、精神論を振りかざして無理やり頑張らそうとすると、症状が悪化して効果になってしまう危険性が高いのです。

 

 
 

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