早春のお客様@葛西臨海公園(2023/3/11) | yoshiの鳥見Diary

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野鳥との出会い・ドキドキを求め、都心中心・たまに遠出・・・観察記です。

週末・5月のような絶好の陽気、ものすごいギャラリーだったらどうしようと・・・

少し悩みましたが、広~い公園です、1週間ほど前からみられているという

ヒレンジャクに会いに、久々に葛西臨海公園へ。

 

到着して西側のBBQ広場あたりに到着。すると、さーっとムクドリのような

シルエットの鳥の群れが少し先の、葉を落とした広葉樹にとまりました。

もしや?双眼鏡をのぞくと・・・ヒレンジャクです!

 

それにしても到着してすぐ、あまりにあっさりと出会えてしまいました(笑)。

あっという間にギャラリーが集まります。

 

ヒレンジャクはざっと数えて20羽前後。キレンジャク混じっていないかな、と探そうとしたその時、突然一斉に飛び立ち、観覧車方面へ。とっさに上空を見るとハイタカが飛んでいます。公園滞在中、どうかつかまりませんように・・・!

 

松林にはビンズイの姿はなく、カワラヒワが近くに飛んできて、アクロバティックな姿勢で松の実を採食。

 

シロハラ等、ツグミの仲間、ジョウビタキもみかけません。季節が進んでいることを実感。

 

BBQ広場に戻って、昼食をとっていると、3羽ほどのヒレンジャクが戻ってきました。

 

とても個性的・ユニークなレンジャク、多くのギャラリーを集め、大人気です。

 

お会いしたカメラマさんの中には、混じっていたキレンジャクを撮影された方も

いらっしゃいました。今回は出会えず、またいつか会える日を楽しみに・・・

 

西なぎさに向かうと潮が大きく引いて、東西渚間にはカキ礁がむき出しに。

ミヤコドリいないかな、と探すも不在。沖には相変わらずスゴイ数のカンムリカイツブリとスズガモの群れ、少し離れて集団お見合いでもしてそうな50羽ほどの

ハジロカイツブリの群れ。かろうじて残れされた東京湾の豊かな自然の風景です。

 

干潟が出ているところには、コガモやカルガモ、オカヨシガモなどが採餌中。

そこに夏羽のウミネコが数羽。

 

上の池のアシ原では、スズメに混じってオオジュリンが数羽。こちらももうすぐ

キレイな夏羽に衣替えして、北国に帰る日も間近でしょうか。

 

写真みて気づきました、アシの茎のほじくられたところ、中の白いカイガラムシが

見えます。

 

撤収前、最後にBBQ広場に戻ると1羽だけ、ヒレンジャクがいました。

ヒレンジャクに出会った森を出て、海に目をやればハジロカイツブリをみることが

できる。そんな探鳥地は、日本国内探してもそう沢山あるわけではないと思います。

 

そんな公園の木を、水族園の建替え工事に伴い伐採し、その跡地にソーラーパネルを設置するという計画が東京都によって進められているとのこと・・・

初めて耳にしたとき、開いた口が塞がらず、もう呆れるしかありませんでした。

元々、生き物の楽園であった豊かな干潟を埋め立ててしまったわけですが、

かろうじて公園として整備、人工林とはいえ30年近くたち、樹木の少ない東京湾

沿岸部では貴重な緑地帯です。もし計画が進行し、日本野鳥の会等の自然保護団体の反対活動(署名活動等)が始まれば、できることから協力して、鳥をはじめとする

生き物たちへの日ごろの恩返しをせねば・・・ヒレンジャクの健気な姿を見て、

思った次第です。