今日は先日、ハチジョウ君をみかけた森へ。お目当ては、ここ最近都心部でもちらほら目撃情報のあるレンジャクや、早春のこの時期に見られるチャンスの多い冬の小鳥たち。
この半月くらいで、徐々に森の小鳥も減っている気がします。特にアオジ、エナガは減っている気がします。エナガはもう繁殖シーズン、つがいしか見かけません。一方、シロハラは相変わらずあちこちに。元気にガザゴソやっています。
ハチジョウ君も利用していた水場ゾーンに到着。シロハラにヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、そしてクロジ・・・波がやってくると何が現れるか分からないワクワク感あり楽しいです。たま~にアカハラがやってくると、ドキリとします。
クロジ。暗い上に距離もあり、証拠写真まで。まだ若いオスのよう。なんともいえない墨汁を淡くしたような灰色、美しい小鳥で大好きです。
ここにレンジャクとか、イカルとか、こないかなあ・・・なんて寒い中、飽きずに観ていたその時でした。
パッと森の奥から現れた白っぽい鳥。距離があるので肉眼では何かわからず。シロハラ?と思うも、なんだか一回り、いやもっとデカいです。双眼鏡を覗くと・・・
「トラツグミ?!!!!」見間違いようのない装い、頭はパニックに、急いでカメラ持ち出しパシャパシャと。
突然現れたトラツグミ。警戒しているらしく、ほっそりとしてます。
水を飲み、少し警戒を解いたトラツグミ。ふっくらとして、可愛い!
それにしても、圧倒的な存在感。舞台に降り立った姿は「真打ち登場!」といった感じ、「イヨッ、千両役者!」と声でもかけたくなります。
ちょっとしたら、あっという間に森奥に飛び去りました。わずか2~3分の出会い。近くで撮影されていた男性と思わず目が合い、会釈しますと、近づいてお互い「トラツグミ!」と合言葉のように口にしてしまいました(笑)。「まさか会えるとは思いませんでしたね」と、そのあともちょっとした鳥談義。鳥見はこういう出会いも楽しいです。
なかなか縁が無くて出会えなかったトラツグミ。初めて見たのは葛西臨海公園、でも餌付けされていたようで、多くの人に囲まれ1m近くまで寄っても逃げない個体、あまり感動しなかった記憶あり(苦笑)。帰宅してフィールドノートを見返すと・・・「2003年12月22日」の日付・・・実に20年ぶりの再会でした。郊外の大きな公園・有名スポットでは今シーズンも見られているようですが、今日ここで出会うとはこれまた予想だにしておらず・・・いつかまた、今度は近い距離で、じっくり出会ってみたいです。