祝!初見のお客様(2023/02/23) | yoshiの鳥見Diary

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野鳥との出会い・ドキドキを求め、都心中心・たまに遠出・・・観察記です。

本日は祝日!でも天気がイマイチな予報、久々に多摩川丸子橋あたりでも、と思っていましたが、そろそろ都市部の緑地でも、普段は見られない春の渡去前の冬鳥などみられたり・・・などという淡い期待もあり、自然教育園と迷いましたがより規模の大きい森へ。

 

入口から早速ガサゴソ騒がしいです。シロハラです。今シーズンは(も?)冬鳥が少なかった印象ながら、シロハラは比較的秋口から見られていたかと、だいぶ人にも慣れてきたようです。

 

森は騒がしいヒヨドリだけでなく、カラ類等小鳥の気配もそこかしこにあり。地表の藪から「ツッ」と声、「アオジ?クロジ?」比較的警戒心強く、やっとこさで藪の間から姿を確認、腰・下尾筒がビビッドな赤茶色でドキリ。クロジの♀でした。その後もこの森ではクロジの方が多い印象。墨を薄めたようなシックな装いの♂は会えませんでしたが、またの機会に。

 

遠くでオオタカの声、ノスリらしき声も、そして一瞬、「チリリリリリリ」というレンジャクっぽいか細い声もしたような・・・空耳か・・・

 

開けたところではカワラヒワが木に集合。早春を感じさせる鳥です。

 

徐々に日も差してきて明るく、暖かくなってきて、ノンビリしていると・・・突然、

「クイックイッ」と鳴いて20mほど先の木から低木に鳥が降り立ちました。「ツグミだな」と、それにしても肉眼でみても赤味が強烈です。双眼鏡を覗き、目に飛び込んできたのは・・・ツグミながら、なんとも言えない青みがかった灰色・そして紅葉を淡くしたようなオレンジ色の斑のあるお腹・・・

「ハチジョウツグミ????!!!!」と心の中で叫んでしまいました!

 

突然現れたハチジョウツグミ。距離ありました。

 

慎重に近づくもすぐに高い枝に退避、警戒心強めです。あまりストレスを与えてはよくないので少し下がり、地面に腰を下ろして待ちます。しばらくするとまた低いところに。そして10m近くまで、むこうから近づいてきました!

 

 

エノキらしき実をついばんだり、近くに飛んできたツグミを追い払ったり。それにしても、イマイチな写真ばかりで伝わりづらいのですが、頭や翼の青灰色、そしてお腹のオレンジ班のコントラスト・・・もう惚れ惚れとしてしまう美しさです。双眼鏡で目に焼き付けたいと、ずーっと眺めていましたが、いくら見ててもホントに飽きません(多摩川のヒメハジロは15分も見ればもういっかな、だったのですが(苦笑))。「ホントに亜種なの?独立種でもいいんでない?」的な、ツグミとは雰囲気もまるで異なる、圧倒的な異邦人感です。

 

くつろぐハチジョウツグミ。

 

背中を向けたハチジョウツグミ。青灰色味になんとなく欧州の香りを感じさせます。

(繁殖地はユーラシア大陸の東側、高緯度地域のようですが苦笑)

 

近くに来た基亜種ツグミ。あなたさまも美しいです、大好きです。

 

ハチジョウツグミにメロメロになっていると、突然ハト大くらいの猛禽が突っ込んできて、マツに群れていたメジロやシジュウカラを襲います。ハイタカのよう、でもマツの枝葉に阻まれ撤収。「ハ、ハチジョウツグミは無事?!!」と心配するも、枝の中で動じず(笑)。下手に飛び立つ方が命取り、賢いです。

 

距離かなり離れていたとはいえ、あまりにジーッと眺めたりパシャパシャするのは可哀相ですので、後ろ髪惹かれつつ撤収。

 

近くの水辺をふと除くと、これまた数十m先ですが、クロジの♀2羽が水飲みに。さらにアオジ♀、そこにヒヨドリがわらわらと、そうすると、続け~!といわんばかりにシロハラ、アカハラ、オオアカハラ?・・・ふとみるとさっきのハチジョウ君も来てました。

 

 

ルリビタキいるかな?アトリとかイカルとか、マヒワなんて?・・・と淡い期待を抱いてやってきましたが、まったく想定外の出会い、初見の鳥さん。双眼鏡覗いて見たアノ「!」な瞬間、きっと脳内で何か、心と体にとても良い物質が分泌されていたと思います(笑)・・・鳥見はこれだからやめられません。

 

とりたてて一度見てみたいな、などと思ったこともありませんでしたが、今まで見た野鳥の中で美しさでいえばベスト5に間違いなく入る、それほどの衝撃でした。繁殖地はツグミよりさらに北のシベリア・タイガ地帯といわれています。ゆっくり休んで栄養つけて、無事に故郷まで渡っていくことを願わずにはいられません。

 

お見送りはフレンドリーなヤマガラさんでした。