毎年恒例、GWに演奏会はいかがでしょうか?
・5月3日(水・祝)
第34回オペラ大好き
於:高輪区民センター 区民ホール
(地下鉄南北線・三田線「白金高輪」駅下車 1番出口正面)
午後2時開演(1時半開場)
全席自由:2000円
出演
小渡恵利子
大山亜紀子
金見美佳
高木佑子
村山舞
岡田麻里
久保田真美
熊谷美奈子
平中麻貴
原田奈美
小寺彩音
横田里菜
織部玲児
下村将太
佐野正一
新堂由暁
指揮
時任康文
ピアノ
高木由雅
演出アドヴァイサー
澤田康子
私は、ドニゼッティ《ランメルモールのルチア》エドガルド役で2重唱を歌い演じます。
速筆なことでも有名なドニゼッティが、珍しく6週間ほどかけて(それでも十分に早い!)書いた傑作悲劇《ランメルモールのルチア》。
恋仲にあるルチアとエドガルド。2人は、ルチアの兄であるエンリーコによる政略結婚の企みに巻き込まれてしまい、遂にルチアは狂乱の内に息絶え、エドガルドもその後を追ってしまいます。そんな2人の、冒頭の逢瀬のシーンとなります。
指揮者の時任さんとは、今回で3回目の共演となるのですが、思い返してみると、
一昨年初めてお会いした際は、ロッシーニ《チェネレントラ》ラミーロ王子を。
昨年の春には、ドニゼッティ《リタ》ベッペと、かなりレッジェーロ(軽い声)寄りの役をやらせていただきました。
今回のエドガルドは、声の重量としてはもう少し進んだ"リリコ・レッジェーロ"(抒情的でありながら、軽やかさも併せ持つ声)の当たり役です。
私のようなテノールには、ドニゼッティのオペラ・ブッファ(喜劇)といえば”ネモリーノ(愛の妙薬)”、オペラ・セリア(正歌劇)といえば”エドガルド”と、双璧をなすともいえる重要なレパートリーのひとつとなります。
そしてこの役、実は学部4年時後期の、つまり学生生活一番最後のオペラの授業の試験でやった役で、実に5年ぶりの再会で。
当時の事を思い出すと…いくらもう卒業するからとはいえ、どうしてこんな難しいものを選んだのかと、今からでも昔の自分に向かって「悪いこと言わないから違う作品にしなさい!」と言ってやりたいほどです。笑
歌を続けてきてよかったと思えることの一つは、手の届かなかった作品に、たとえそれが指一本ずつであったとしても、手が届き始める喜びを味わうことができることだと思います。
字幕はありませんが、曲ごとにわかりやすい解説がつき、オペラを知らない方からオペラファンの方までお楽しみいただける演奏会となります!
GW、国内のみならず、海外旅行に行かれる方も多くいらっしゃるかと思いますが、白金高輪でオペラはいかがでしょう。
是非ぜひ、お運びくださいませ!
お問い合わせは私まで、よろしくお願いいたします。
このタイミングを逃すとしばらく無いかと思い、実にゆっくりした日々を過ごしていると、必然的に音楽のコンディションも良くて。
忙しい中でも、この状態を無くさぬよう、生きていたいなと改めて思ったのでした。
由暁