終演!【復興支援演奏会】 | Tenore・新堂由暁のブログ
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はぎのさんちの春待ちコンサート vol.2


宮城県は名取の温かい皆さまに迎えていただき、盛会となりました。


前半は、演奏会名にもなっている「はぎのさんち」の皆さんによる、笑いあり笑いあり(!?)のステージ!手話を使って会場の皆さまと一緒に歌ってみようのコーナーには、私も参加させていただいたのですが…





会場全員が、一人残らず、一緒にやってくださいました。老若男女問わず、一見ぶすっとした表情のお父さんも率先して!!!東京では、なかなか出会うことのできない光景でした。



私は、第2部で"唱歌の四季"などを演奏。
近ごろオペラ付いていたので、母国語の合唱曲を各パート1人ずつでやるということは、新しい刺激を受けることができました。でも終曲までくると、1人テノールはなかなか辛かったな…笑




さて、今回は名取市の閖上(ゆりあげ)という街に滞在したのですが、地元の議員さんが色々なところを見せに回ってくださいました。



閖上は港町、つまり海沿いにある街です。
6年前の震災では、テレビでしかみたことのない津波が実際に襲ってきた場所でもあります。

確かに、復興は進んでいます。学校を建設し、仮設住宅(こちらにも、演奏に参りました)でみんなで寄り添いながら生活を始めたり。


ですが、それ以上に、今も震災後の姿そのままの場所も、本当にたくさんありました。
復興がもう完了しただなんて、とんでもない。そして、建物や施設は時間をかければ戻ってきても、いなくなってしまった大切な人々は戻ってくることはありません。

実際に会えなくなってしまった人がいたり、間一髪で津波の脅威を免れたり、直接お話を伺うことができたのですが、思わず言葉を失うものでした。
目の前の、自分の身の回りの日常が、突然無くなってしまう恐怖と哀しみは、想像するだけで胸のあたりが、なんとも言えない感じになります。



東京で暮らし、歌を歌う自分に出来ることは何か?
歌を歌うことで、流されてしまった家が建つことはありませんが



「震災後、初めて大きな声を出して歌えた気がする」



そう言ってくださった言葉が、気持ちが、とても嬉しかった。

だから、私は私に出来ることをひたすらやろうと思います。










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帰りは、仙台駅で

・ずんだ餅
・ずんだシェイク

堪能!!!






さぁ、今日はオペラ。
《椿姫》アルフレードのアリアと、
《マノン》デ・グリュー役で二重唱

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15:30〜高輪区民センターで。
もし近くにいらっしゃる方は、ご連絡くださいね。




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少し、心の中心が落ち着いたような気がする。
がんばろ。


由暁