蠅の王(1990) 米国陸軍幼年学校の生徒たちは、乗っていた飛行機が 海に墜落し、無人島に漂着した。 最初のうちは協力し合っていたが、段々と分裂していく。 「蠅の王」とは、聖書に登場する悪魔であるベルゼブブを指している。 豚の生首にむらがる蠅からこの豚を王の象徴化にしている。 狩猟をしていく子供達の理性が失なわれていく様が怖い。 恐怖心から発生する仲間への攻撃がエスカレートする。 理性とは、秩序とは、 恐怖から生まれる、排他や暴力とは、 子供に託した寓意は残酷な印象が残る。