夫も診察時間前に到着できた。
4ヵ所の検査をしたことをできるだけ冷静に伝える。右にもあったことはショックだったけど、それはどちらにしろ今日は結果はわからないしと。
診察室へよばれる。
「左のしこり部分は悪性でした。」
読んでる人は、タイトルから予測はついてると思うけど、やはり『がん』だった。
少しだけ良性の可能性を期待していたけど、
『やっぱり違うか…』
と思いながらある程度覚悟していたのでそこまで大きなショックとまではいかなかった。
しかし、
「リンパ節にも転移がみられました。」
『えっ…』
ショックで頭が真っ白になり、自然と涙がこぼれていた。
抑えようと思っても、スーッとこぼれ落ちていた。
そのあとの先生の話はちゃんときいて、仕事との兼ね合いもあるので、質問もしていたが、正直、頭はきちんと働いていなかった。
『転移…。そこまでいっていたなんて…。』
夫もショックを受けていた。
1週間後、生検の結果を聞くと同時に造影CTをして、今後の治療方針を決めることになった。
ショックを受けてばかりではいられない。学校では娘が待っている。
夫には『大丈夫』といって、授業参観へいってもらった。きっとそれどころじゃなかっただろうけど、ちゃんといってくれてありがとうって思う。
私は職場に報告にいかなればいけない。
あらかじめ悪性の可能性が高かったので、師長と係長には伝えていたが、勤務体制に関わるので早めに報告にしなければと。
病院のトイレで涙を流し、心を落ち着かせて職場へ向かう。
でも、車の中でも涙がこぼれる。
一人になると抑えがきかず、ボロボロこぼれていた。
職場に着いて、涙は落ち着かせてこっそりと師長さんのところへ。
告知されて数時間後、受け止めもままならないところで報告したので、ここでも涙が止まらない。
普段は厳しい人だが、身近にがんになった人ははじめてだと戸惑いながらも優しく接してもらえたことが、余計に涙を増強させた。
覚悟が足りなかった。
甘かった。
もう少し最悪な事を考えて挑むべきだった。
そんなことを考えては泣いてしまう。
両親にはどう報告しよう…
涙とため息しかでなかった…