今でこそ当たり前の歯医者さんですが、よくよく考えてみると、一体全体いつの時代から存在しているのでしょうね。歯の手入れに関しては間違いなく今の時代よりも昔の時代の方が、劣っているはずで、それを考えるならば、ほとんどの人たちが虫歯に苦しんでいたに違いありません。となると、霊長類の長たる人間ですから、それを解決しようと歯に関してあれこれと研究を進めていくはずです。最初のうちは、歯を引っこ抜くといういたってシンプルな治療が行われていたことでしょう。これだと、大切な歯がなくなってしまいますから、今度は歯を削るという技術が確立されたはずです。そして、詰め物をしたり、入れ歯を用いたり、更には歯磨き用のツールも開発されたりと、徐々に進化していくのです。そうやってノウハウを蓄積して行った結果、現代ではインプラントという正に理想的な治療が行われるまでになりました。こうやって想像してみると、うーん、もしかすると、人間の歴史と歯医者さんの歴史は切っても切り離せない関係性があるのかもしれませんね。
 

いつも治療してくれる歯医者さんは、当然の事ですが白衣を着ています。白衣を着てマスクをして治療用のめがねをしてる姿が、患者としての歯医者さんのイメージです。歯医者さんだからと言って、朝から晩まで、寝る時まで白衣を着てマスクをしている訳ではないのですが、どうしてもそのイメージから抜け出す事はできません。白衣を着ているから安心して治療してもらえると言う事もあるのかも知れません。そんな歯医者さんと外でバッタリ会うと、まったく別人で気がつかないものです。先日街を歩いていたら全身真っ黒の洋服を着た女性が、歩きながら「こんにちは!」と挨拶をしてくれました。見た事もない人だったので、誰かと間違って挨拶をしたのでは?と思い笑顔だけで通り過ぎようとしたら「○○病院の○○です!」と言ってくれました。それでも一瞬分からず、挨拶だけをして分かれたのですが、とにかくいつもの歯医者さんとの姿とはまったく違いすぎて分かりませんでした。白衣で歩いて欲しいとは思いませんが、もっと歯医者さんと分かるような姿で歩いて欲しい!なんて無理なことを考えてしまいます。
 

どこの歯科に行けども、昔は凄く流行っていて予約がなかなか取れなかった歯科院も少子化と歯科院の増加により、経営に困っています。また、今後の問題は、歯科が歯科院に留まるのでなく、訪問診察も出来るようにすることです。超高齢化により、今まで通院していた歯科院へ通院が出来なくなりつつある高齢者が非常に多いです。交通機関の駅やバス停から離れていると敬遠される時代に突入してきています。これからの歯科院は、歯医者が高齢者の為に訪問診察を導入するかどうかにかかっています。簡単に決められることではないです。そこの歯科院に歯科医が2名以上いるのであれば良いですが、経験の浅い研修医レベルの歯科医はメンバーに数えられないので、経験豊富な歯科医が2名以上、歯科院に常にいれる歯科に限定されてしまいます。そして、1名が軽自動車に機材を乗せて各患者宅へ出向くのです。一回の治療で会話も含めるとどうしても1時間以上かかりますから、報酬としては少ないです。しかし、訪問診察が出来るようでないと、今後、ますます高齢者は近くの歯科にしか行かなくなります。少子化で子供の診察数も減っていますから、何かしらの対策が必要です。それが訪問診察です。