中京テレビに続いて今度は7月から読売テレビでルパ不二放送決定ですってよ皆様。
関西方面でルパンといえば「再放送アニメの大定番」だからなぁ。
1クール遅れとはいえ、パソコンの小さな画面より高画質なテレビジョンで見られるというのは羨ましいところ。
LUPIN the Third 峰不二子という女 第10話『死んだ街』雑感です。
今回はルパンメインで1話で峰不二子を盗むと予告を出した理由と梟頭関係の解説回なのだねと感じた。
不二子らしき少女も登場するけれど、あの少女は不二子であって不二子ではないという設定でいいのだろうか。
【峰不二子という女⑩】
オープニングの「私を救って」の一節を聞く度に「不二子は弱さを露呈してまで他人に救いを求めるような
タマじゃないだろう」とずっと思っていたのだが、9話10話と見て「こりゃ救わなにゃいかん」と印象が変わった。
そして選ばれたのがルパンだったということか。
銭形「お前の狙いは教団の麻薬でもそこから生み出される巨万の富でもない」
ルパン「どういう意味だ?」
銭形「峰不二子だな。この施設で人体実験によって作られたあの女こそがお前の狙い。教団と製薬会社を結ぶ悪事の動かぬ証拠!」
マジかあああああ( ゚Д゚)!?
不二子ちゃんは仮面ライダーやキカイダーと同じ人種(?)だったのかあああ!?
いくらアニメとはいえ、他の面子が多少は老いていたのに対し、逆に若返ってんじゃね?ってくらいピチピチのツルツルだったのは人造人間だからなのかあああ!?
これが峰不二子という女の謎なのかーなんかショックだわー。
【フロイラインオイレ】
『フロイラインオイレ=ドイツ語で“梟のお嬢さん”』こんなところもフクロウ押しだったのか。
人間の精神についての研究で生み出された水溶性の幻覚剤・フロイラインオイレ。
使用すると多幸感、攻撃性の増加、そしてなぜか人が梟に見えることがある。
…最後の効能無理ねぇ?
アルメイダ伯爵の製薬会社が作ったのが1話で登場した教団のお宝『フロイラインオイレ』。
教団が所持するフロイラインオイレと不二子を盗めとルパンに依頼したのもアルメイダ伯爵(?)で教団とフロイラインオイレのつながりを知って追っていた銭形警部。
最初から“梟のお嬢さん”でつながっていたわけか。
【銭形警部とオスカー警部補】
アルメイダ伯爵へ面会に現れた銭形警部とオスカー。
オスカーのいでたちから後ろからついて歩く様も含めてまるで日陰の女みたいだ(苦笑)
そのマダムみたいなファーコートはなんだ。
教団と13年前の研究所の事故とアルメイダ伯爵とのつながりを知って動いていた銭型に対し、
オスカー「警部はなにもかも、最初から…でも僕は何一つ…」
銭形「教えてもらってない…か、何様のつもりだ?俺は、お前の部下か」
オスカー「いえ、そのつもりでは…」
銭形「もう邪魔をするな。この先ついてくるのは勝手だがいいか、これは俺のヤマだ」
オスカー「警部…そこまでして…」
進む警部の背中を見送ってその場に立ちつくし、悔しさからかみ締めた唇からたれた血が足元に落ちる。
望みのない恋だと知っていても「愛を叫び続ける」と言っていたオスカーだが、不二子やルパンに嫉妬の炎を燃やしていたのが、半ば失恋モードに変わりつつあるのかもしれない。
銭形についていかなかった事と、ラスト倒れた銭形を発見した時に、前はすぐに抱き起こして美しいやら心配やらしていたのに、駆け寄ることも悲しみの表情もなくただ見ていたという決定的な違い。
不二子にルパンにとライバルが強力すぎたな、オスカー。
倒れた銭形を呆然と眺めるだけ、車に乗っても隣の銭形に顔をそむけたまま。
今回の潜入により数々の証拠をつかみ、上司に事件の真相を話す銭形。
銭形「この製薬会社を牛耳るルイス・ユー・アルメイダ伯爵もルパンも、狙いはあの女(不二子)です!」
と力説したところでオスカーの瞳が一瞬力を持って見開かれた。
どうやらまだあきらめてはいない模様?
オリジナルキャラクターとして1話からここまで感情の揺れを逐一視聴者に見せつけてきたオスカー。
6話のイゾオスカーの回では「こいついつか不二子刺すな」と思ったが、10話を見て「銭形を刺すんじゃなかろうか」とさえ思えてきた。
銭形に必要とされていなかった自分にまだ正気でいられるのか。とりあえず不二子とは決着つけないとねぇ。
そんなオスカーの存在と対比する事によってあばかれる不二子の物語に期待したいところ。
【ルパンと博士と幻の少女】
研究所にいた日本から亡命していた科学者(女性)=ドクターフリッツカイザー(博士)の奥さん。
そしてふたりの間に生まれたのが不二子ということか?
博士「私は娘から誕生日を奪った」
薬品の流出事故が発生し「病棟にドーター(娘の不二子)が!」と叫んで研究所に残った博士はこの事故で亡くなったとして、「私の前から去った」というドーター不二子はどうやって研究所から逃げ出したん?
ルパン、そして銭形は気づかぬ間にフロイラインオイレにやられていた。
人ひとりいないはずの死んだ街で研究員たちに襲われ、死んでいるはずの博士にメスで手のひらを刺されるルパン。
10話のルパンの身に起きたことは殆どが回想とフロイラインオイレによる幻覚ってことでいいのか?
博士「私は信じていたのだ。あの実験は厳しく長い争いを終わらせると。だからこそ、愛する娘を差し出した。しかし…」
ルパン「アンタは街ごとここに葬られ、研究も娘も奪われたんだ。アンタはなぜ俺を?」
博士「救って欲しい、私のドーターを」
夜の吹雪から一変、童話のお菓子の国のような世界でブランコに揺れる不二子のような少女。
消えた博士を探すルパンに
少女「彼はもういない。ここは私の物語だから」
ルパン「違う、これはフロイラインオイレの影響だ。目が覚めれば元に戻る」
少女「ふふ、どうかしら?出口を見失って一生物語の中から出られない人もいるわ」
ルパン「…博士か」
少女「正解。」
ルパン「出口はどうすれば見つかる」
少女「現実につながるものをたよりに私をつかまえるの。たとえば、痛み!」
少女と不思議の国のアリスのような外国の庭迷路でおいかけっこをするルパン。
幻覚の少女はつかまえても蝶となって消えてしまう。
あきらめたフリをして博士に刺され血が流れ続ける手の甲を少女に噛み付かせてつかまえたが白い梟となって腕をすり抜け、ルパンの身体を貫いた。
再び闇と雪の世界で倒れるルパンの前にあらわれた防護服の博士。マスクを外したその頭は梟。
銃を首につきつけ博士は自分の物語を終わらせた。
アジトのベッドで目覚めたルパンの手元に“幻覚”のはずの少女の写真。
後ろに立つ梟頭は伯爵の従者でなく、不二子の父である博士?
ここでフロイラインオイレの“人が梟に見えることがある”幻覚設定が生きてるのか?両者の依頼「不二子を盗んで(救って)欲しい」という点は一致している訳だし。
ルパン「夢ではない。だが、真実か?この悪夢を、ただの峰不二子という女の物語か」
そして手の甲に残る博士にメスで刺された傷と少女につけられた噛み跡。
しかし今回の銭形はいつもに輪をかけて渋かった。山ちゃんの声がとにかく渋すぎる。
ルパンも渋かった。そしてオスカーも渋い顔だった(笑)
今回はルパンと梟頭がなぜ不二子を追うのかという説明回だったので、いつもより感想やつっこみどころは無いだろうと思っていたのだが、やっぱりオスカーにもっていかれたところがあるのが個人的にくやしい。
制作側の思うツボなんだろうなコレ、ちくしょう…。
次回は不二子と五ェ門が一緒に行動していて、不二子が前回のショックから立ち直れていないっぽい。
弱っている不二子ちゃんを見るのはなんとなく調子がくるうな。オスカーも出るみたいだし。
残り3話、どうなるんだろうか?

