先週、近所のレンタル屋で「レンタル入荷予定枚数ゼロ」だったSINGER SONGERの新譜、入荷していやがった。さらにACIDMANの『ある証明』も発見。データに基づいてかなんか知らないが、回転数が出てから発売後にちまちま追加するどんくさいこの会社のシステムをスタッフ時代にさんざん知っていたので、覗いてみたら案の定。
私は現在の日本で歌姫とかディーバとか呼べるのはCoccoだけだと思っている。活動中止のインタビュー記事を読んだ時、この人はまた戻ってくると感じた。だから沖縄で『Heaven’s hell』を歌うCoccoの姿をNews23で見られた時は嬉しかった。けれど絵本購入者限定販売の『ガーネット/セレストブルー』は以前の激しさが薄れてしまったように思えて、聴きこまなかった。
初花凛々を聴く。『ハウス名作劇場』の主題歌に使えそうな真っ直ぐであどけないメロディと音。まさにキラキラ眩しい百色(ももいろ)の歌。カップリングのLove in the airは英語詞で怖いくらいの愛情がほとばしるこれぞCocco節な一曲。『復讐から何が生まれるか見せてあげるから、みんなついてきて。』と言っていたCoccoはもういないけれど、何度も鳥肌が立った、何度も胸を揺さぶられたCoccoの声がそこにあった、必死で生きて、悲しみも罪も罰も引き受けて、新しい羽で飛び立つ美しい女性の声だ。
東京事変として活動している椎名林檎しかり、最近目立つソロからバンドという逆パターン。写真を見れば幸せそうな笑顔。彼女たちにとってバンドは姫が騎士たちに守られているようなものなのだろうか。一人の時にどれだけの重荷を背負わされ、悲鳴を歌に変えてきたのか、真実は第三者のファンになど到底分からないし、そうやって生まれた歌を私たちは愛でてきた。そんなわがままなファンの前にCoccoは戻ってきてくれた。どんな形態でも彼女が幸せな音楽活動ができて、また新しい歌が聴けるのならそれでいい。ありがとう、くるりの岸田…。
でもPVのラストシーンで岸田繁のキス顔を見て反射的に「キモッ」と一瞬ひいてしまった。いや、本当に感謝しているんだが。
◎SINGER SONGER公式サイト http://www.singersonger.com/top.html