2014年秋、自己検診でしこりを見つけ、検査の結果、乳がんと確定した日の夜。

午後から半休で病院に行き、思いがけない結果を聞き、その日のうちにできるだけの検査を済ませて帰宅。夫も子供たちもまだ帰っていない。

フルタイム勤務の私は普段の帰宅は早くて19時過ぎ、遅いときは21時ごろで、そんな時は先に帰宅した夫が、私が土日にまとめ作りしてある常備菜から何品か出して子供たちと夕食を済ませている。

夫にはメールで結果を知らせていた。

子供たち(高校生と中学生)には、それぞれが帰宅してすぐ、お母さんなあ、今日検査の結果聞いてきたら乳がんやってんよお、仕事しばらく休むことになるわ…。という感じで話したと思う。詳しく覚えていないが、正確な情報を正確に伝えることに努めた。

子供たちはそれぞれ大いに驚き、お母さん大丈夫なん?と心配していたが、お母さんが仕事をしばらく休んで家にいることになるのか?という点については内心うれしい気持ちもあったようだ。

その後、詳しい検査の結果、転移はなかったこと、術前に抗がん剤をすることになったこと、それはこういう薬で、こんな副作用があるらしい、髪は抜けるけど平気やで、等、私が知りえたことはその都度伝えるようにした。自分の気持ちも伝えたし、子供たちの意見を求めたり、子供たちに慰めてもらったりした。

中高生だから、一人前の大人扱いができたし、変に隠すよりも正確に伝えて一緒に考えてもらうことが良かったと思う。

子供への伝え方に関する考え方はいろいろとは思うが、私の場合は隠さずにありのままを伝え、共に前向きに考えていく姿勢を共有できて良かったと思う。

私自身が、告知されてから、病気のことに関しては一度も涙を流さず(仕事を休むことのつらさで一度だけ涙が出てしまったけど)、めそめそしていなかったから、子供たちともさらっと病気のことをいつでも話題にできた。

もっとも術後の一時期すごく不安になったことがあり、病院で看護師さんに話を聞いてもらいながら何度か泣いてしまった。今は立ち直ったけど。その時はドクターから、一度、とことん落ち込んだ方がいいよ、と言われた。その通りだった。

子供たちとはいつも本音で向き合うことができている。
彼らには親には見せない感情の揺れがもちろんあると思うけれど、それも乗り越えて行ってくれているだろうし、そう願っている。

↓たくさんの方々が病と闘っておられます。

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ
にほんブログ村
にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村
毎週月曜にパクリ投与、木曜日あたりは元気になりつつあるはずだが、今週はまだしんどさが取れない。暑さのせいかもしれないが、今日は朝から体が重く感じられる。(あまり食べられないせいで体重は減っているのだが)

乳がんブログ村を頻繁に訪れるようになったのは今年の春先から。
去年の秋、思いがけない乳がん告知と術前化学療法に際して、とにかく情報をと検索を繰り返し、多くのブログを参考にさせていただいたが、毎日のように訪れ、更新されるブログを読むようになったのは春からだ。

細かい症状やその時々の思いを的確に綴ってくださるブログは何よりもありがたい情報。

元気になっていかれるご様子が伺えるもの。中には症状の悪化、思わしくない検査結果、つらい気持ちが綴られ、でもそれを丸ごと受け止めてその日を丁寧に生きておられる姿勢。お会いしたことのない方々が、親しい友人のように感じられる。

たびたび読ませていただいていた方の訃報があまりにもショックで、ここ数日何をしていてもそのことが思われてならない。

私にできるのは毎日を丁寧に生きることだけ。
こうやって書いてしまうとそれだけのことなのだが、とても大切でとても難しい。

祈ること、思うこと、なんとなく過ぎてゆく時間を意識すること、当たり前のことに感謝すること。

抗がん剤治療真っ最中の今を、未来の私はどのように振り返るのだろうか。

↓たくさんの方々が病気と闘っておられます。

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ
にほんブログ村
にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村
このところ毎週続けて白血球OKで、治療が進んでいる。
喜ぶべきことなのだろうが、ちょっと休み休みやりたかったので、今日は白血球が足りないことを望んでいたが3700もあった。

車で通院しているため、アレルギーを抑える薬の眠気が覚めてから慎重に運転して帰宅。

点滴中に菓子パンで軽く昼食代わりとしていたが、帰ってから、食べたくはないけれど食べないとフラフラになるので、そうめんを1把、しそとみょうがの薬味で何とか口に入れた。

早速口の中が気持ち悪くて味が変。
点滴中に氷で口内を冷やす、というのをFECの時はしていたが、パクリになって、とにかく点滴前に飲まされるレスタミン5錠が強烈過ぎて眠くなり、氷を口に運べない。(1,2回氷を持って行ったが無理だった。それと、氷が吐き気を誘発してしまうのだった)

パクリも今日で8回目…。

終わっていくのはうれしいことなのだろうが、治療が一区切りするのが怖い。

毎週通院して、ドクターやナースと少しだけでもお話しできることで得られる安心感は大きい。

通院回数が減ると楽だろうが、気持ちが持つか…。

周囲の人からは、病気になってもそれをすごく前向きにとらえていてえらいね、と言われることが多い。

でも人には見せないが浮き沈みが激しい。再発が怖い。
なにしろKi67が90%を越えているのだから。グレード3だし…。ステージは1だが…。

今まで仕事で忙しくて、したくてもできなかったことを、体調を見ながら少しずつやっている。
片付けとか趣味とか外出とか。

それがほんとうにうれしく、ありがたいと思うのだが、時折不安の方が大きくなってしまう。

がん、特に乳がんを患う人は皆同じ思いなのだろう。
乳がんは5年過ぎたら大丈夫、というのはないから。

最低でもあと10年元気でいたい。子供たちが大学卒業して独り立ちするまで。
それに、あんなに頑張って仕事と育児と家事をこなして、税金と社会保険料を払ってきたのだから、しっかり自分の年金をもらいたい!

となるとかなり長生きしないといけないね。

神様、「天寿がん」となるまで生きさせてください!


↓闘病中の方々のブログが読めます。

にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ
にほんブログ村