私が人に聞かれたらこう答える。
① 筆
1 大筆……琉璃厂の怡弘笔庄で買っていたが、昨年店を閉じ、ネット販売しかしていない。淘宝で買える。
初心者用の兼毫で、半紙四字くらいにちょうどいいのは「书画中状元」43元。日本でこの価格では無理。コスパ高し。「书画大状元」も「书画小状元」もある。
2 小筆……日本人が使うようなは筆の老舗「戴月轩」しか知らない。写卷,七紫三羊など。1本23元くらいから。
② 半紙
「8k(8开)熟宣」。30枚で3元から10元以上まで。実際書いてみないと調子はわからないが。
③ 硯
おすすめなし。以前よく買っていた店は畳んでしまった。琉璃厂は高い。ネットで安いのが売っているが、安すぎると墨を傷めるレベルかもしれず心配。
④ 墨
琉璃厂の荣宝斋か安徽四宝堂で、大きさと予算によって選ぶ。小さくて一番安くていい。
⑤ 墨汁
红星(紙のメーカー)1本180mlで13元くらい。日本人学校の子は「書友」を使っているらしい。いずれも日本の墨汁より薄いと私は思う。
1宣紙の老舗「紅星」。180ml,13元。
2北京の日本人学校の生徒が使っているという「書友」(日本の「墨運堂」)。10元。
3老舗「栄寶斎」。10元。
1元=約20円。
⑥ 下敷き
中国は水墨画と書道と同じところで売っているので、白が多い。水墨画の場合、正確な色を知るためには下が白がいいから。字を書くようにと線が入っているものも多い(子ども、初心者用の小さい下敷き。小さいと言っても日本よりは大きい)。
⑦ 文鎮
琉璃厂の古籍書店、荣宝斋、安徽四宝堂で売っている。中国は対(つまり二本)で長く大きく重い文鎮が多い。そもそも作品が大きいから。材質もいい木を使っていたり、何百元もする物しかなかった。近年は日本の文鎮に習って(としか思えない。形状が日本の文鎮と同じだし)、一本でそれほど重くないものも売っている。
⑧法帖(ほうじょう。お手本にする本。中国語は字帖)
1楷書「九成宫醴泉铭」安徽美术出版社
2行書「兰亭序」安徽美术出版社 これは蘭亭序の中でも冯承素の書いた一種しか載っていないが、本文前後の乾隆帝の字や跋も一部掲載されている。
この赤い本はやや大きいが、蘭亭序が三種掲載されている。
そのほかの法帖も安徽美术出版社のこのシリーズで買うといい。日本と違って、法帖の出版社はほかにもたくさんあるが、サイズが非常に大きい本も多い。
⑨筆巻き
中国語は「笔帘」。高さ30cmくらい(筆の長さより少し大きければよい)。書道用品に限らず、とにかく販売数が多いものを選ぶこと。
私はネットで買ったことがない。安すぎると質は悪いが、1万個も売れているなら大丈夫なのかな?このように中に袋が付いているものは便利。
布素材の検索は「笔帘 棉布」。これは色鉛筆用。72本入るものまで。
⑩文鎮
中国語は镇纸、镇尺。中国はなんでも大きい。作品、紙、硯、筆……。文鎮も大きいし、対(二つ)が多い。日本のような文鎮も近年は売っている。
以下、思いついたら足す。
⑪⑫⑬⑭⑮