「実際北京に住んでいて日本人として気をつけているのか」の続編 | みどりの果敢な北京生活

みどりの果敢な北京生活

6月13日。最高気温34度。最低気温21度。空気質量指数109。

福島の処理水に関して、外務省、日本大使館から(中国にいる)「外で大声で日本語を話さないように」と注意喚起がなされた。そして私は「北京に住んでいて、あまり気にしていない」ことを書いた。

この記事に中国在住のみなさんよりコメントいただいた。

 

<北京在住>ともに男性

 

①北京では特に気をつけてないですが、テレビ新聞を鵜呑みにしているような地方都市に出張したときには気を付けないと行けないかもですね。

 

②気にはしてますが、普段外で日本語話すことはないので問題ないかと。日本食居酒屋も日本人団体で賑わってます。
日本語ペラペラ、日本への理解も深い中国人社員でも、処理水=放射能含んでいる=危険 という理解です。悪いのは国民ではなく政府、でも国民は何故反対しない。みなさんSNSでの情報がほとんどなので、そうなってしまうようです。お互いすれ違いがあるのはわかってるので、この関係は話題にしないようにしています。

 

<天津在住>ともに女性

 

①(日本人と)食事、お茶しましたが日本語で話していても、みどりさんが書いていらっしゃったような外国人なんだという目で見られたのみ。別日に主人とアモイフェスティバルへ行き日本語で会話していても同じような感じでした。天津市内では安心して大丈夫かなと思っています。

 

②下班時、中国人同僚や日本人同僚と日本語で話しててもチラ見(ん?外国人?みたいな)程度、旦那と買い物に出ても「何語?」と聞かれて「日本語、うちは日本人」と言っも「あ、そー。中国どない?」くらいな感じで天津問題なさそう。以前デモの時、北京に住んでいたが、確かにいつもよりチラ見は多かったが、いつも通りの生活できたなって思う。

 

そして、こちらは大都市ではない、中国の南のほうにお住まいの日本人。

 

周囲に日本人がいないので、日本語を使う機会そのものがないのですが、基本的には普段から日本人だと気づかれないように生活しています。で、こういう事件があるときはやはりピリピリした感じになりますね。

みどり様の感覚と違うようなので、どうしてかなと考えてみました。

 

1)北方と南方の違い。平均的に学歴が高く理知的な北方と金銭重視で感情的な南方の違い。

2)女性と男性の違い。中国の歴史ドラマでは、日本人男性はずるくて、残虐な悪の権化として描かれるが、女性は中国人に惚れる平和の象徴みたいに描かれることがほどんどだから、中国人の日本人女性に対する対応は日本人男性に対するものよりも良い。貧しいテレビしか娯楽がないような場所で育った人で強烈な影響を受けている人が稀にいる。

3)個人的に反日中国人に嫌な思いをさせられた経験が幾度かある。ごく最近でもある。

4)日系企業に勤めていたときに、こうしたことに対する注意喚起が常にあった。また、日本人同僚等からも危険情報が度々寄せられた(レストランで日本語で話していたら、いきなり後ろから殴られたとか)。領事館のホームページにも具体事例が数多く挙げられていた。

5)過去の反日キャンペーンで打ち壊しにあった日本料理屋の、無残に破壊された様子が頭に刻み込まれている。

 

基本的に今回の件に関して特にというよりも、普段から日本人だということが目立たないように注意して生活しています。今回のように何かあれば、プラスアルファで注意するといった感じです。ビクビクとまではいかないですが、ピリピリとはしますね。

 

同じ在中の日本人でもいろいろな考え方があるのだなと勉強になりました。

 

私も勉強になりました。っつーか、こんなに丁寧にコメントいただけたら、記事にして日の目を見せないと。

 

私が日本語をなるべく話さないようにしていたのは1991年、北京で生活を始めた頃。とにかく外国人だとわかると値段をふっかけらたので。大学の近くの路上でゴミ箱を、忘れもしない18元で買って、後日商店に行ったら12元で売っていて、悔しい思いをした。北京に着いてすぐ、値切ることを知らなかった時。中国語がたどたどしいと、すぐ外国人だとバレる。

 

反日デモがあったのはもう11年前か。北京でも日本大使館あたりはものすごい人出で、日本人が住んでるマンションも多いし、あの辺りの日本人は外出しないように、外で話さないように気を遣う毎日だった。


私の家は大使館から遠い。何も考えず、建国門のほうの日本料理屋に行った。中国人の客もいた。そして帰宅してから、ああ、そうだ。気をつけないといけないんだと思った。

 

2012年の時は本当に日本大使館付近だけ緊張感が走っていた。北京は広いから。私は日常生活を送っていた。

 

上に1)から5)まで挙げていただいたけど、対日感情が北方と南方で違うとは思っていない。日本人の女性に対して、男性に対しても変わりないと私は感じる。

 

私は30年以上北京にいるので、嫌な思いはあった。反日関係で最近も困ったことがあった(公開できないが)。こういう騒ぎの時に中国人にわざわざ話しを振らない。いや、日本語を学ぶ人になら敢えて聞いたりはしてきた。いまタクシーに乗っても日本語は話すし(運転手、何も言わない。2012年のデモの時は「降りて」と言われた人が複数いた)、普通の生活をしているとしか言いようがない in 北京。

 

日本の報道の一部だけ見た、日本在住の人が過剰に心配するのは仕方ないと思う。実情を知らないから。世の中には変な人もいるから、嫌な思いをしないように気をつけた方がいい。「外出する際には、不必要に日本語を大きな声で話さない」けど、レストラン、カフェで日本人と食事して、普通の音量でしゃべっている。すべて自己責任。

 

 

 

 

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