<おとといより続く>
現在開催中の特別展、二十世纪初中国古文献四大发现展。その四つとは、1殷墟甲骨、2居延汉简、3敦煌遗书、4明清档案。19世紀末から20世紀初にかけていろいろ発見されたものの展示。本次展览由国家文物局指导,中国第一历史档案馆、敦煌研究院、甘肃简牍博物馆、国家图书馆(国家典籍博物馆)联合主办。他館から借りて来て結構大掛かり。
2居延汉简
木簡については過去記事へ。
<居延漢簡>19世紀末から中国では遺蹟の発掘、調査が多くの探検家によって行われていた。1931年に居延烽燧遺跡で漢代のものだけ約1万枚という大量の木簡が出土された。これらの総称が「居延漢簡」である。現在は台湾の中央研究院歴史語言研究所が所蔵している。
会場が暗いのと、現物が小さいのと、ケースに入っているのとで、とにかく遠い。肉眼で見てもよく見えないし、写真に撮ってもはっきりしない。
これなんかまだ大きい方。
漢の時代にこんな字体があったんだねー。
木簡を発見した冒険隊で有名な外国人。ヘディン(スウェーデン)とスタイン(イギリス人)。
このほか、木簡を発見した日本人として大谷探検隊が有名。大谷光瑞は日本語で調べると「日本の宗教家(僧)・探検家。浄土真宗本願寺派第22世法主、伯爵」だけど、中国語では「政治家、盗宝者、学者、僧侣」。中国の大切な文物を盗みやがって感に満ちる。
3敦煌遗书
遗书を日本語の「遺書」と訳すとチト違う。遺された字という意味だよね。
大般若波罗蜜多经卷。吐鲁番统治时期(8-9世纪)写本
大智度论卷一 532年 写本
无量寿宗要经(乙本)吐鲁番统治时期(8-9世纪)写本
以上、写経の数々。
4明清档案
この博物館の収蔵品もあったが、崇文门にある北京第一历史档案馆から借りて来たものの展示も多い。
满文木牌 (清1636年)
今年に入って何回目かわからないほど(飽きるほど)見ている科挙の試験の合格発表。
赤道南北两总星图(明1634年)
金匮(清) 匮[ guì ] 同“柜。
右奥にはカフェもあるし、結構広い。
甲骨グッズ、惹かれたが、ミニマリストやけん。
現在、曹全碑を臨書中の人にプレゼントすべく、ハガキを一枚買った。
スタンプは北京にこの2、3年で激増したんだけど、たいてい「ノート48元を買った人に限り」等という条件がある。ここは押し放題。全部押す必要もなく、いくつか押す。
カフェがあるんだが、なんとなくそこにしなかった。移動。