河北省正定旅行3隆興寺は行く価値大いにあり | みどりの果敢な北京生活(Ameba版)
<昨日より続く>

今回の目的地は「正定」。河北省石家庄市正定县

以下コトバンクより抜粋。
河北省中南部の県。人口48万8800(2013年)。戦国時代に都邑があり、以後、常山、真定などの名でよばれた。華北平原より太行山脈を越えて山西に至る道路が分岐する地点にあたり、河北の交通、軍事の要衝であった。北京に都が置かれた元代には、北京に次ぐ河北第二の都市だった。現在、小麦、トウモロコシ、綿花などの農業が発達しているほか、60か所を超える卸売市場がある。県北西部には石家荘正定国際空港がある。
県内には古い寺院が多く、古建築物の宝庫として知られる。とくに隋代に建てられた隆興寺や唐代の広恵寺華塔は著名。また臨済寺は臨済宗発祥の地とされている。

石家庄駅から車に乗って30分くらいで、初めの参観地「隆兴寺」に到着。中国4A级旅游景区。入場料50元。

入口「天王殿」。


石香炉(宋代)。野晒し。気軽に触れる。


摩尼殿の中は一部とても暗いが、それは明代の壁画を保護するためであろう。


後ろ側に「五彩悬山」(宋代)という彫刻と絵画の一大作品がある。


中央の観音像はガイドの話では「中国最美的观音」「东方维纳斯(東洋のビーナス)」「东方美神」と言われている。鲁迅が1924年に北京にある日本の写真館でこの写真を見て、素晴らしいと思い、見に行った。私は先月、北京の魯迅記念館に行ったばかりだが、故居の机にこの観音像の写真が今でもあるらしい(机の写真まで注意深く見てないわー)。

戒坛(僧徒受戒的场所)

康熙年间(1662-1722年)。僧侶になるための授戒の儀式を行う壇。ガイドが「戒坛はどの寺にもあるものではない」=貴重。

铜铸双面佛像(1493年)。


转轮藏(宋代)。
コトバンクより抜粋。
経蔵中に設けて経典を収めておく書棚。転法輪の語にちなんで、経架を六角にし、中央下部に機軸を装置して自由に回転できるようにし、六角の各面に扉をつけ、大部の経典を取り出し閲覧しやすいようにした。梁の傅翕が創始したもので、信者がこれを一回転させると、看経するのと同じ功徳があるという。



これは中国最古の转轮藏

转轮藏は北京には三つあって、雍和宫、颐和园、智化寺。うち智化寺しか公開していない。私が大好きなスポット、智化寺转轮藏は引き出しになっていて、欲しいくらいだ!

このあと昨日書いた「龙藏寺碑」を見て、大悲阁へ。


千手千眼观音菩萨(宋代)。


像高21.3米,共42臂。高さ21mで、腕は42。千に遠く及ばない(え?当たり前?)

寿槐。樹齢1300年。

ガイドが「木の周りを一周すると長寿」と言ったと思い、友人と一周したが、撮った写真の説明書きをいま見たら、「虔诚者绕树三,可得富贵荣显、鹤寿永昌」。三回だった。ハハハ。別に私、長生きしようと思ってないしな。

匝[zā]1圈。 2环绕。 3遍;满。

毗卢殿の中の铜铸毗卢佛

明万历皇帝朱翊钧为其生母慈圣皇太后祝寿所御制的。造形が独特。

どんどん北上したが、ガイドが「奥は庭だけですが、行きますか?」。「行きます」。



横に池、現在は使われていない井戸があった。ここで自由行動1時間。

すぐそばにお茶屋があり、全員で休憩。雨予報なのに降らないのはいいことだけど、高温。クーラーの効いたところで休む。お茶屋については後日書きたい。

30分休んで、お茶屋のすぐ横に石碑。


江沢民の字から始まる。このお寺で見るべき書作品はとにかく「龙藏寺碑」だから!




梁思成(建築家)の展示室をちょっと見て、集合場所の入口へ。

<続く>