市内に戻って2週間。まだ疲れがとれない。
ばあさんのMOTTAINAI & KASAMASHI攻撃に辟易。毎日中華に飽き飽き。中華といっても野菜を炒めただけ。限られた野菜ばかり買うので、料理のレパートリーが少ない。ブログに悪口はさんざん書いた(おいおい)。
今日はダンナだ。とてもメンドくさい人。まずは偏見が多すぎる。私がいくら中華料理を作っても、「おまえが上手く作れるはずがない。なぜなら中国人じゃないからだ」。え?バカなの?
私が新しい料理を作るたびにばあさんに「同じもの絶対に作らないで。できるわけないから」。中国人は日本料理を作れないと考えてのこと。おかしいから!
若いときから現代アートやって、頭は進んでいるのに、こういう面は非常に保守的。
次に好き嫌いが多すぎる。というか、食べられるんだけど、「それはそうであるべきでない」が非常に多い。
大きい野菜を食べない。中国のなす、ピーマンは日本のより大きい。「あれは人工的に大きくしているから買ってはダメだ」と言う。いやいや、大きいのしかないよ。スーパーで小さいのを選んでも大きい。大きいのしか売ってないこともある。台所で大きい野菜を見た日には「これを食べたらダメだ!」。
中国のは大きいんだからしょうがないでしょ!
ピーマンは食べるが、パプリカは食べない。あの形状は緑であるべき。
トマトは食べるが、プチトマトは食べない。トマトは大きいのが正常。
しいたけは食べるが、ひらたけは食べない。なんとなく好きじゃない。
カリフラワーは食べるが、ブロッコリーは食べない。なんとなく好きじゃない。
かぼちゃは見たくもない。日本のかぼちゃと違って、ホクホクしていなくて、シャキシャキしている。かつてアトリエの庭に売るほど獲れて、ばあさんが毎日毎日毎日毎日食卓に出した。炒め物のKASAMASHIとして入れたり、細かく切って餃子などの具に紛れさせた。
それ以降、ダンナはかぼちゃを食べなくなった。でも、BBQをやったとき友人がサラダを作ってくれてかぼちゃを入れていたが、ダンナはそれを食べた。私も日本のようなかぼちゃを買って、煮て出したら、食べた。え?ばあさん作が嫌いってこと?
茴香が嫌い。味がダメ。ばあさんが餃子の具に入れたら、「俺は食べないと言っただろう!なんで入れた!」と激怒。嫌いだと知っていて入れたばあさんもばあさんだけど、好き嫌い多すぎ!
私が白菜を買った。息子が炒めた。一口も食べない。なぜなら白菜は冬に食べるものだから。私は「日本人は一年中食べるよ」って心で言った。口に出してもしょうがないから、心で。
じいさんが大量の中華サラダを作った。春雨が半分だった。あとの半分はきゅうり、きくらげ、にんじんなどの野菜。春雨はネットで買った安いものだ。ダンナはじいさんに「こんなにたくさん入れるもんじゃない!」と言って、食べなかった。
あとになって私に「春雨工場の横で販売しているものなら、俺は大量に買う。おとうさんがネットで買ったのなんて質が悪い。何が入っているかわからない。だから食べない!」。
村でPCR検査に並んだ時に、路上で近所の農民が小さいキャベツを売っていた。「これは新鮮だ!」と言って、ダンナは二つ買った。計10元。「おかあさん達はこんな高い野菜は買わない。炒めて食べたらいい」と言った。
ばあさんは驚いた。以前はキャベツを食べなかったのにと。そしてばあさんがキャベツを炒める時、市販の「食べるラー油」みたいなのを入れた。「なんだ、この味は!」と怒り、ダンナは食べなかった。
唐辛子以外に化学調味料が入っている。ちょっと人工的な味ではあったが、私は別に問題なく食べた。夜、散歩に行く時、ダンナはラー油の瓶を懐に忍ばせ、ゴミ収集場に捨てた。
うちの中で捨てると老人達がゴミ箱から拾っちゃうからと、わざわざ外に持って行って捨てた。以前もそんなことはしている。「ネットで買ったのなんてダメだ。安いに決まってる」。じいさんばあさんは「安い」を基準に買っているから、確かに品質は心配。しかも京东、淘宝なんていう大手じゃないのも私は知っている。
じいさんばあさんがいないところで、ダンナが「年をとるとあんなになるのか」と両親を批判した。私が「日本人だって、高齢の親が頑固で困るって言ってるよ。80過ぎたらもう変われないし」。「小さい頃からずっと貧しくて、節約は習慣になっている。いまいくら言ったところで絶対変えないよ」と私。
「おかあさんのやり方は60年代だ。今は違っていい!」。わかるけど、年寄り相手にいろいろ言っても無理よ。そういうあなたももうすぐ60になるし、すでに相当頑固だからね!
実の親子だから当たり前かもしれないけど、ダンナは遠慮がない。キツい。
家族が仲悪いのって嫌なんだよね。ばあさんVSじいさんも口論が激しいけど、ダンナの両親に対する遠慮のなさも嫌。はー。ため息しか出ない。