前回の最後の言葉、
「あなたは何を感じましたか?」
・・・前回、この言葉でブログを終えましたが・・・。
LT会(研究会)の参加者の方からの、私の発表へのコメントシートの件です。
いや、別にこのブログに褒められたことをずらずら並べて、「私、こんなにたくさん褒められたんですよ~。」と自慢したかったわけじゃありません。(少しはあるかも(笑)。)
あのたくさんのコメントシートを読んで、どう思いましたか?
書かれていたコメントシートには、
・教師不足
・教育の質の低下
・授業をこなすだけでいっぱいいっぱい。
・悩みの中
・非常勤は使い捨て
・学生のせいにしている
・新人教育
・向上したい
・どうしてだめなのか?どうしたら改善できるのか?
・理想に近づけない
こんなキーワードが書かれていました。
現場のことは現場で習うもの。
先輩が後輩に。
ベテランが新人に。
分かる人が分からない人に。
順番に教えて、教えたほうも、教えられたほうも、学ぶことができる。
それが現場。・・・だったはず。
でも、もはや現場で実践しながら、育つまでじっくり教えてくれる環境は、ぜいたくなものになってきました。
未曽有の教師不足。
学生も教師も、頭数だけそろえればいいと思っている経営者たち。
留学生バブル時代突入。
非漢字圏の国から、わんさか留学生が増えている。
学校経営者は、定員いっぱいまで入れられるだけ入れたい。
だって、学生1人入れたら50万の収入ですよ。
逆に、2人欠けたら100万の損。
経営者の気持ち、わかるでしょう。
当然、学生数に合わせて教師も必要。
(本当は順番逆ですよ。用意できた教師数に合わせて学生を募集するのが道理というもの。でもこの業界では、この道理は働かない・・らしい。)
教師が必要!
新人でもなんでも、とにかく必要!
立ってるだけでいいから、頭数が必要!
じっくり育てる・・・そんな時間はない。
とにかく420時間の講座を受けたのなら、出来るだろ?
教科書読めばいいだけでしょ?(これ、実際に私、前任校の経営者から言われたことあります。)
日本人なんだから、日本語ぐらい教えるの簡単でしょ?
これぐらいの感覚の、現場を知らない経営者たち。
そして、まだ相応の力をつけていないのに、何も知らないまま現場に放り出されて、学生に対してまじめに考えて良心が許さない人ほど苦しむことになり、潰されていく新人たち。
そんな新人たちの役に少しでも立てたら。
そしてその中から、もしかしてうちの学校を気に入って就職してくれる先生が出てくるかもしれない。
そんな思いで実践セミナーをやることになったわけです。
別に私は、有名な先生でも、どっかの偉い肩書を持った教授でも、なんかの本の著者とかでもない。
ただの、現場たたき上げの、一(いち)日本語教師。
だから、そんな私が実践セミナーなんか開いたところで、「受講したいです」と、何人の方に申し込んでいただけるかもわからない。
開催できても、私の講義の内容に、賛成していただけるかどうかもわからない。
けっ、つまらん。金払って損した、って言われるかも・・・。
はっきり言って、めちゃプレッシャーで、睡眠薬使って寝てました。
でも、幸運にも今回は受講者が集まり、30時間のセミナーを終えて、当校への就職希望者も集まり、一応成功しました。
ビギナーズラックだったのかもしれません。
一応セミナーは有料でしたが、金儲けのためにやったのではない。
あくまでも当校で働いていただける先生を増やすため。
そのための実践セミナーです。
先生がいいか悪いかは学生が決める。
この理論はそのままこのセミナーでも当てはまります。
このセミナーがいいか悪いかは、受講者の方が決める。
確かに420時間の養成講座の方が、学術的なことにそって授業をされるのだろうし、教授陣もアカデミックな先生がそろっておられる。
だから私は、あくまでも現場で起こりやすいことや、実際に現場(教室)で起こった問題を取り上げて解決方法を探るという方法。
現場の事だから、いちいち必要以上にアカデミックな理論を振りかざす気もない。
授業は本の中でやってるんじゃない。現場でやってるんだ! 織田さんの映画のパクリ
最終的に、これは学生によりよきものを提供するため。
学習者のためなんです。
実は、当校のHPを現在事務で作ってくれていて、試験的にUPしたというので、先日ちょっと覗いたら、なんと私の実践セミナーが大々的に当校のHPで宣伝されていた!
びっくり!!!
せっかく作ってくれたのに申し訳ないけど、すぐに事務に削除を依頼しました。
そんなことで当校を売ろうとは思ってないんです。
うちの学校のウリは、先生方のチームワークの良さと、あくまでも先生一人一人が学生に寄り添って結果を出す、その細やかで熱心な指導。
それに賛同してくれる新しい先生を探して、指導する場が欲しかっただけで・・・。
私の実践セミナーは、一つの方法であるだけで、ウリではないんですよ。
結論!
ご要望にお応えして、来年の1月2月、教師養成実践セミナーを、たぶんまた開催します(たぶんですよ、たぶん)。
あくまでも当校への就職を目指してくださる方のためです。
でも、他校の方にでもお役に立てるのでしたら、有料でご参加いただけるようにいたします。
ところであなたは、授業の悩み、仕事の悩みを解決できてますか?