日々の制作と作品と -3ページ目

日々の制作と作品と

物の持つ生命観を画面に定着したい。力強い存在感を求めた薔薇図、そっと佇む存在感を追求した静物と人物等を描いてきました。モチーフとの対話、画面との試行の積み重ねによって、ゆくゆくは画面自体がモチーフの存在を離れ、ひとつの存在になってくれたらと願っています。



油彩 キャンバス (2005)


目の前の物を描ききろうとしても、目に見えたものすべてを描くなど到底無理なことだと思います。では、どうやって目の前の物を描くのかというと、大切なのは単純化なのだと思います。どこをどの程度省略するのか、描き込みと省略のさじ加減がその人の個性の一要素になってくるのではないでしょうか。


ダヴィンチ、フェルメール、レンブラント、ベラスケス...。みんなそれぞれのバランスを持っている。省略するところ、まとめるところ。表面上見えない操作によって画面が魔法をかけたように実在感を持って迫ってくる。いつか、そのような絵が描けたらと思います。