先日、日本人の友達とリスニングの難しさについて話す機会がありました。
元々得意ではなかった上に、生の英語は想像と全然違い本当に苦労したんですよね。

『マジであいつら(アメリカ人全般指して)何言ってるかわからないよね…』
『本当にリスニングの力は上がっているかね?』

そんな話をしながら、自身の上達を確認すべく死ぬほど苦しんだTOEFLの音源を再度聞いてみる事に(笑)


…。


不思議なものであれほど苦しんだTOEFLの音源が非常に易しいものになってました。

あんなに速くて難解だったリスニングがゆっくりはっきり話していると感じるようになり、単語一つ一つも正確に聞き分けられるくらいになってるんです。

ただこれは単に耳が英語に慣れただけではなく、英語を理解するスピードが上がったのが原因なんだと思うんですよね。

例えば1分間に100単語を理解できる人と200単語を理解出来る人がいて、その二人が1分間に150単語話されるリスニングの課題を聞いたとします。これは脳みそのキャパシティーをフルに使って理解できる単語数と考えてみてください。

前者からすれば自分の理解できるスピード以上で情報が飛び込んでくるので非常に速く感じます。かつ、全てを理解することは不可能なので、よくわからないまま断片情報を繋げて推測したり、TOEFLに限って言えば聞こえて理解できた部分だけメモを取り、後から見返しても自分で何をメモしたかったのかわからず問題を解く手助けにならない、という現象が起きたりします。

対して後者からすると150単語のリスニングを理解した上、自分にはまだ50語分のキャパシティーが脳に残っていることになります。そうするとイメージ的に25語分のキャパをサマライズするのに使い、残りの25語をそれをベースにして先を予測をする事に使えるんですよね。
つまり、常に前後関係を把握し重要なポイントを理解しながら聞いている事になるのでTOEFLの5分のLectureを覚える事が全然苦じゃなくなるんです。

もちろんこれは潜在的な能力でもなんでもなく、トレーニングで習得可能なものです。
なのでリスニングの音声を詳細に聞き取り耳自体を鍛えるトレーニング(ディクテーションやシャドーイング)を行うと同時に、英語を理解するスピードを上げる特訓(速読や倍速で音声を聞く)といったトレーニングをしていくとリスニングの上達は早くなるのではないでしょうか?

ちなみにこちらでは1コマ120分の授業を平均で1日2コマ受け、その合間にはチームミーティングで2時間ぶっ続けで英語でディスカッション、家に帰ってからも英語で宿題をやったり翌日の予習をやったりという英語から逃げられない環境で暮らしています(当たり前)

日本にいても可能な限りこういった環境を作り出せば自然と耳や脳が慣れてくるかもしれませんね。