今年に入って、滝行を始めました。
ただ……
滝行って、私にとっては すんごく難しい
滝に入るまでの作法があり
滝に入ってからの作法があり
滝から出る時の作法があり
滝から出た後の作法があり……
それを
「覚えよう!」
と思って滝に入ると
滝に集中できず
滝に集中すると
作法が全て飛んでいく
そんな感じで
毎度毎度、指導者についてもらいながら
苦悩する日々が続いていたある日。
「明日の滝が終わったら、一人で入って良いですよ」
と言われました。
いいのか
と思ったんですけどね。
分かりました
と答えて帰宅。
その晩、私はこんな夢を見ました。
夢で小僧になった私
私は小僧となって、広いお堂で正座しています。
目の前には
畳六畳ほどの大きな和紙。
前の方には
四天王寺近辺でよく見る
「飛び出し小僧姿」の太子さんが⬇️
この服装で
大きな仏像の前に
正座していています。
太子さんと一緒に行事をする
太子さんが、仏さまに祈り始めました。
様々な楽器を鳴らし
印を結んだりしながら
淡々と行事を進めます。
私は、太子さんの動きに合わせ
大きな和紙に、大きな筆で
絵や文字を書くのですが……
太子さんの動きを見ると、手が止まる
手元を見ると、太子さんが見えない
そんな感じで
四苦八苦しています
軽やかな笑顔の太子さん
行事が終わりに近づき
私も
太子さんの祈りがこもった絵を
描き終えることができました。
大量の冷や汗を流し
ヘロヘロになった私。
放心状態で筆を置き
先輩のお坊さんと一緒に立ち上がり
太子さんの横に進んだ所……
太子さんが
飛び出し小僧と同じ笑顔で⬇️
仏さまを見つめていました。
あれだけ複雑なことをしながら
汗もかかず、笑顔で佇む太子さん。
「……すごすぎる」
と思ったところで
目が覚めました
大切なのは「心」
その日の滝行後
1人で入って良い許可をもらった私。
「滝行で、最も大切なのは心」
「動きより、気持ち」
「順序より、心」
というようなことを
言っていただきました。
きっと、口に出さなくても
不安が全身から
にじみ出ていたんでしょうね~
これからも
お不動さんに「守ってください」
と思う心だけは忘れずに
行に励もうと思います。