今月号の会報
「ほりすてこ~る」からの抜粋です。
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(1)人の寿命はどのように決まるのか?
病気、遺伝子、生きがい、食事、生活習慣、
宿命など様々な要素が考えられます。
実は誰もが「100歳」という寿命を
持って生まれてきているのです。
人の60兆個の細胞には核があり、
核内のDNAは非常に長い分子で、
X状の生体物質(染色体)を形成
していて、核内に小脳されています。
染色体の末端には、
テロメアと呼ばれる構造体が鞘(さや)の
ようにかぶさっていて、染色体がバラバラ
にほどけないように守っています。
このテロメアの長さが、人の寿命を決定
づけています。
テロメアには「TTAGGG」という塩基配列(※)
が誕生時には10000対あります。
一年に平均50対ずつ短くなっていくとすると、
100年かかって5000対に短縮すると細胞の寿命がつきます。
(※T:チミン A:アデニン G::グアニン)
人は病気や事故などで不意に命をおとさなければ、
元々100歳まで生きられる寿命をもって生まれて
います。
100歳まで生きられないのは、日々の生活習慣で
テロメアがどんどん短くなっているからです。
(2)テロメアの長さが短縮する原因
①細胞分裂
細胞は、病気によって死滅した細胞を補うときに
分裂を速めます。生活習慣病は細胞分裂がすすみ、
テロメアの短縮が加速しやすくなります。
②肥満と飲み過ぎ
肥満と飲みすぎは、体が悲鳴をあげて活性酸素を
出します。その結果、生活習慣病を引き起こし、
テロメアを壊し、寿命を短くする重大因子となります。
③活性酸素の増加
テロメアのDNAを分解し、壊してしまうのが活性酸素
です。体内の活性酸素を増やすことは、寿命を短く
することに直結します。
活性酸素を発生させるもの。
電化製品、塩素入り水道水、食品添加物、洗剤、農薬
、紫外線、ストレスなど。
(3)テロメアの長さを短縮させない方法
①活性酸素の発生量を減らす。
前月号に記載しましたように、50歳を過ぎたら糖質の
摂取を極力控えて、活性酸素の発生量を減らします。
②活性酸素の働きを抑える抗酸化力のある食品
「フィトケミカル」をとること
野菜や果物に含まれる色素やアクの成分である
ポリフェノール、
野菜や海藻に含まれている色素成分
のカロチノイド、
ねぎ・にんにくなどの香り成分、
大根・
からし菜などの辛に成分、ハーブや柑橘類のテルペン類、
キノコに含まれるβーグルカンなどがフィトケミカルです。
③農薬を除去する。
おとす方法としては、水にさらす、冷水に放つ、酢水に
つける、ゆでこぼす、アクをとるなどで有害物質を減らす
ことができます。
④よく噛み、歯ですりつぶすようにして食べれば、野菜や
果物の細胞壁を壊すことができ、フィトケミカルを効果的に
摂取できます。
⑤赤ワインを摂る。
ポリフェノールは、ぶどうの皮と種に豊富に含まれています。
大量のぶどうをまるごと使って製造される赤ワインは、大量の
ポリフェノールを摂取できる飲み物といえます。
⑥テロメアの短縮を防ぐ水の選び方。
・加熱殺菌されていないもの。
・アルカリ性の水
・活性酸素を消す作用のある水は、アルカリ性の鉱泉水や
温泉水です。
⑦水素水を飲む。
脳に溜まった活性酸素を消すには水素水が適しています。
⑧プロポリスで活性酸素を抑える。
プロポリスのフラボノイドは他の植物由来のものより非常に
強い抗酸化作用があることがわかっています。抗がん作用
のあることも認められています。
⑨ビタミンEにはテロメアの長さを保つ作用があります。