生後4日目。
小児科の先生との面談の日。
朝病室で顔を洗っていると、師長さんが入ってきました。
体調はどうですか、と始まって、少し世間話をし、
今夜先生に相談したいことがあるので、面談すると言いました。
「何か気になることがあのかしら?耳(副耳)のこと?」
と聞かれ、
「耳のこともそうですけど、
夫婦では赤ちゃんがダウン症なんじゃないかなって思ってるんです。
なので、検査をお願いしようかと思って…。」
と答えると、
「そう…大丈夫?夜眠れてる?
色々考えちゃう事があるんじゃない?」
と言われ、
フッと頭に浮かんだのは、二人のお姉ちゃん…
すると自分でもびっくり。
思いがけず、涙がぽろぽろと流れ出ました。
今まで一人の時も、父ちゃんの前でも、実母の前でも涙なんて流してなかったのに。
師長さんはとても優しく、
「私はね、きっとね、こういう子はお父さんとお母さんを
選んで生まれて来るんじゃないかと思うのよね。
心配な事が今は多いかもしれないけど、
あの子がもたらせてくれる素晴らしい事も、
これからたくさんあるんじゃないかしら。」と。
うん、うん、自分もそう思う、とうなずきながら、涙をぽろぽろ…。
「大事に育てます…。」
そう言って顔を上げると…師長さんも泣いてました。
二人でごめんなさいね~と笑い合いました。
大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせて、
本当は不安でいっぱいなのに、考えないように逃げていたのかもすれません。
でもこの時泣いたことで、何だかすっきりして、
次の授乳時間まで、グーグー寝てしまいました。
そして夜。
父ちゃんも来て、小児科の先生と師長さんの4人で面談をしました。
先生はまだ若い男の先生。
でもとても落ち着いていて、丁寧に話をして下さいました。
まず、甲状腺機能と服薬について。
現在の黄疸の状況、それに伴うNICUへの移動の経緯を説明してもらいました。
そして本題。
副耳があったこと、哺乳力が弱いこと、甲状腺機能が低いこと、
これらのことで21トミソリーが疑われる、とのこと。
けれど、心疾患や内蔵疾患がないこと、意外と筋力があること、
顔つきも思いのほか特徴的でない、なので断言ができない、と。
「合併症はないんですか?」
「はい。心臓は心臓専門の先生に診てもらってます。
他の内蔵にも異常は見られません。」
その言葉を聞いて、
本日二度目…涙が…ぽろぽろは出ませんでしたが、
目にたくさん溜まりました。
疾患がない…良かった。ホントに良かった。
うれしくて、ホッとして…
父ちゃんから、検査のお願いと、
もしそうだった場合のことを色々質問してもらいました。
父ちゃんはとても冷静…ダウン症に関する素朴な疑問、
今後気を付けなければいけないことは何か、
などなど、的確な質問をしてくれました。
普段家ではボーッとテレビばかり観てる父ちゃん(ゴメン、父ちゃん!)ですが、
この時はちょっと惚れ直しました。
先生も一つ一つ丁寧に答えて下さいました。
私たち夫婦を傷つけないように、
言葉を選んでくれていました。
今は母乳を少しでも多く飲むことが一番の課題です、と。
1時間ほど話をして、面談を終えました。
その後コウくんに会いにNICUに行く途中、父ちゃんが、
「さっきの先生の言い方だと、まだダウン症じゃない可能性があるってことだよね?」
と聞いてきたので、
「いや~、じゃないってことはないんじゃない?
先生、言葉を選んでくれたんだよ。」と私。
そうか~、という顔していた父ちゃん。
コウくんと面会すると、
「やっぱり、だな。」と言って、フフッと笑っていました。
私も父ちゃんも合併症がなかったと聞いて、ぱあっと視界が開けたようでした。
「これからもゆたしくうにげーさびら!」
(これからもよろしくお願いします!)
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ちょっととぼけているところがある父ちゃん。
セロリはさとうきびみたいに食べる(噛んでおしまい)、
と長年思っていたそうです。
