農村地帯は城市と比較して寒いんです、とにかく寒い…
昼間は太陽が出ているので何とかなりますが、夕方から夜に掛けては死ぬ程寒いです…
マイナス30度前後です。
ちなみに肖の自宅にはシャワーもお風呂も無ければガスもありません。
電気はありますが、エアコンなどそんな便利な物はありません。
東北地方の農家の方々が一体どの様にして厳しい寒さの冬を乗り越えるかをご紹介したいと思います。
こちらの台の様な物は「炕」と言い、暖房兼ベッドになっております。
この中は一部空洞になっていて、パイプが通っています。
そして秘密はこの炕の裏側にあります。
裏にはこの様な火鉢とパイプが設置されており、蒔を燃やす事によってその熱と、パイプの中を通っている水が沸騰して暖を取ります。
で、この熱と熱水が部屋にある炕中へと続いているのです。
お湯の量は自由に調整出来るので、水を入れれば良いだけです。
蒔(燃料)になるのは、主に枯れたトウモロコシの苗と、実の芯です。
肖の家は「落花生」と「トウモロコシ」を主にしている農家なんです。
また、ゴミも何でもここに入れて燃やしてます。
意外と暖かくて全然寒くありません
農作業の無い冬場は室内の8割をこの炕の上で過ごします。
夜はこれが無いと寒くて寝れません
寝る時はもちろん炕の上に布団を敷いて寝ます。
こんな感じです。
写真は肖のご両親です。
し・か・し、問題はトイレです。。。
トイレは家の外にあるので夜のトイレは辛いです。
便をする際はマイナス30度の中で尻を暫く晒す事になりますから
じっとしているのが耐え難いです
はい、こちらがトイレです
これは夜中に小便へ行った時に撮影しました。
裸電球のみの不気味な雰囲気。
トイレに行くまでは懐中電灯が必須ですよ
男性の小便器は右の小さな囲いで、この中にします。
女性及び大便の際は真ん中の木の板を退けると細長い穴が出現し、そこを跨いでします。
終わったら再び板を被せて終了。
もちろん水洗なんかではないので、排泄物は自然処理(消滅)です。
冬だから虫は全く居ませんが、この前来た時は夏場だったのでここの屋根の内側に大きな蜘蛛がた~~くさん居て蜘蛛の巣だらけで気持ち悪いんですよ…
私は慣れましたが、最初は少々抵抗がありました。。。
などなど。
東北地方でしか見る事が出来ない設備。
古くからの東北の方々が行って来た冬の越し方のご紹介でした。