瓦町1丁目のLa Cucinaの営業時間が夜12時まで延びたとのことなので早速行ってまいりました。
せまーい階段を降りたところにあるほんとの意味での隠れ家(?)。
靴を脱いでゆったりといただけるところも気に行っています。
まず一品目。マグロとマスカルポーネチーズ、あけがらす(山形の辛い味噌みたいなの)をポテトの上に載せて
「寿司を食べるみたいに食べてください。」とのこと。
美味い!マスカルポーネチーズが脂の乗ったマグロのねっとり感を引き立て、最後にポテトのほんのりした甘味が香ります。「寿司みたいに」っていうアイデアも面白いでしょ。こういう遊び感が外食の喜びを倍増させてくれますね。
2品目はイカソーメンをパスタに見立て、トマトの上に盛り付けたもの。ポテトの千切りのフライとセロリをあしらって、こっそり巣ごもり卵のようにウズラの卵が隠れています。一瞬「え?」と言う感じなんですが、混ぜて食べるとこれもまた絶品。ちょっとちらしたセロリの葉が味わいをより複雑なものにしています。
ここら辺でパスタに突入。これはサンマと大根おろしのパスタ。シェフは「サンマと大根おろしっていう単純な発想なんですけど」とおっしゃるがこれもまた絶品。言うまでもないことですが和風の組み合わせだからと言って決して安直な「和風パスタ」にはなっていません。
ここで、締めに頼んだのがこれ!
ローマ風カルボナーラ、名残のサマートリュフ添え。ここのカルボナーラは生クリームを使わないので締めに食べても次の日に胃がもたれません。サマートリュフもどっさり入っていて満足。
途中から横におられたほかのお客様ともお話がはずみ、とっても楽しい夜になりました。
カウンター式だとこう言う素敵な出会いもあるんですよね。
日本語教師養成講座でお世話になった(指折り数えたら20年近く前!!)先生から御誘いいただいて金田一秀穂先生の講演を聞きに京都・丸太町のパレスサイドホテルへ。
いや、さすがだわ。内容もよかったし、なんと言っても話が上手。無駄な「あ~」とか「え~」とかいう言葉が全く入らない。テレビで重宝されるの尤もだわ。内容も「一般の方向け」といいつつちゃんとプロとしての主張が織り込まれている。お父様の辞書執筆時のこだわりなどを聞いてもこの一家がなぜ象牙の塔に籠りきらず日本一有名な国語学者一家になり得たのかがわかる貴重な講演会でした。
あと驚いたのが久々にお目にかかった先生が以前にもまして若々しかったこと。学生に囲まれているからか世俗的の塵芥に汚されることがないからか…。