今日は読んだ本のご紹介を・・・。
- 破裂 上 (1) (幻冬舎文庫 く 7-2)/久坂部 羊
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- 破裂 下 (3) (幻冬舎文庫 く 7-3)/久坂部 羊
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いやあ、すごかった。いわゆる「医療サスペンス」ものなのですが、
めちゃくちゃスケールのでかい話と身近な話が交錯して一気に読んでしまいました。
簡単に言うと「医療過誤」という医者にとってはある意味不可避な、しかし我々患者にとってはまさに「必死」の問題をキーワードに
脱サラしたフリージャーナリスト
正義感に燃える医者
医者を支える看護士
医療過誤事件の被害者
野心に燃える心臓外科医
変人の高級官僚
などなどなどなど
出てくる人間が見事にみんな「壊れてるヤツ」ばっかなんですけど、
そのなかでもやはり感情移入してしまう登場人物はいるわけで…。
どの人物で感情移入するかで自分のパーソナリティーも分かるかもしれませんね。
これ以上書くとネタばれになってしまうのでかけませんが、
エンターテイメント作品でありながら「命」「人生」とは?と
考えさせられる佳作です。