【読んだ本】『「世界征服」は可能か?』岡田斗司夫
- 「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書 61)/岡田 斗司夫
- ¥798
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前に書いた『いつまでもデブと思うなよ』に続いてオタキングこと
岡田斗司夫の作品の紹介です。
この本は一見おちゃらけていますが実は「悪」とはなにか、
「幸せ」とは何かを考察している本です。
最初は単純に「怪獣物の敵はどうして地球を征服しようとするんだろう?」という疑問から始まります。
そのことを考えているうちに著者・岡田斗司夫は「じゃ、支配するって何よ?」という疑問に突き当たり、おまけに親切にも私たち読者に「あなたはこのような支配者になるタイプですよ」ということまで教えてくれます。
このあたりまでは単なる特撮マニアのオタク野郎の戯れ言です。
きっとコミュケのウルトラマンコーナーとかではこう言った熱い議論が交わされていることでしょう(苦笑)。
ところが後半からはぐぐぐっと哲学的とも言える内容まで踏み込んできます。このあたりのちょっと強引だが真理をついた分析は岡田斗司夫の真骨頂ですね。
オタクの方はもちろん、ぐちゃぐちゃと物事を考えるのが好きな方にも楽しんでいただける一冊です。