Aライン全裸男 ②。 | ムニエル。

ムニエル。

医療事務歴16年、



医療事務は楽しく♪がモットー。



あなたと、いろんなお話がしたいな・・・・。



☆診療情報管理士通信教育スタート!69期生でつ '`ィ (゚д゚)/


「 こんばんは 」





この時間帯、この状況で




話しかけてくる男性なんて どうも怪しいんですが






( 今思えば )








当時は 職場の上司に






「 病院から一歩でても あなたたちは 病院の顔。



  いつも どこからか 見られていると 思って



  きちんと していてください。 」





朝昼晩、とさんざん 言われていました。






とくれば、おのずと この 紳士への対応もきまるわけで






「 こ、こんばんは 」




「 あそこ、の職員さん・・・? 」





暗闇に 病棟の窓が 四角く浮かび上がる方を


指差して、 紳士は 聞いてきた。






「 は、はい。そうです 」





あたりは ほとんど街灯がないので 


住宅の明かりだけで 紳士を確認。





黒いキャスケット帽


足元は、ローファーに黒の靴下。


胸元まで ボタンをとめた


黒い スプリングコートのようなものを


羽織っている。






( えらく ひらひらした コートだなあ  )






あんまり、みたことない、 男性のAラインのコート。





どうも、紳士の口ぶりでは 私を看護婦さんと誤解しているよう。




「 この時間に、帰りだと 準夜あけの日勤? 」



「 僕も 何年か前に お世話になったんですよ。 」



「 3階東病棟の Sさん お元気かなあ。あと、外来のIさんとか。 」




職員さんの名前がぞろぞろ出てくるので


新米入社の私より はるかに 病院事情に詳しそう。




( 患者さんなら、へんな人じゃないよね )






↑ 今なら こんな考え ありえませんが



当時私は 医療従事者として 患者様とドクターの


パイプ役になるべく 精進し始めた頃。




変な人なわけ、ないじゃんか ε-(´∀`*)ホッ




安心しきって ぺらぺら会話する 私。




Aさんの 右手が 胸元とおへその辺りを


行ったりきたり している様子を




何の不思議もなく 見つめながら・・・・・。







またまた、 つづく。