ちょうど13年前のことです。
入社して1月半がたち
残業を命ぜられ始めた頃のお話です。
その日も10時近くまで カルテ整理の残業をし、
電車通勤の私は 病院から徒歩20分の
最寄り駅へむかっていました。
近道を選んだので、街灯も人通りも少ない 住宅街のなか、
温かそうな 家の灯りの 窓を数えながら
とぼとぼ 歩く 私。
月明かりがあまりにも 綺麗だったので
空と 足元の影を 見比べながら
一日の出来事を ふわふわと 思い出して。
いつのころからか、私の後ろから
コツ コツ コツ
男性の 靴の 音が 。
一人は 心細かったので
後ろに誰かがいてくれたほうがいいな、なんて
一瞬思ったのですが
どんな人かが気になって仕方なかったので
追い越してもらおうと 歩く早さを 遅くしました。
『 もうすぐ、 後ろの人が 私を追い越してくれるな・・・ 』
ところが 肩を 並べたその一瞬に
その人が 話しかけてきたのです。
「 こんばんは 」
つづきは 明日・・・・・・・・へ。