無事(?)日直勤務も終わり
婦長さんからの仕込みのあがったNさんと
いっし先生と4人で やってきました。
地元で評判の焼肉やさん。
「おれ、ビール」
「ワタシチュ~ハイにするわ。
先生とyong-yoanちゃんは?」
「・・・・・コーラでお願いします。」
先生はちょっとむすっとしてます。
こわいなあ。
ゆったり食べようと
掘りごたつのあるお部屋に案内された4人ですが、
席順が、やだ。
先生の顔を正面から見なくてすむように
斜め横あたりに座るつもりが
づんづん先生に押されて(無言で)
一番はしっこの、壁側・・・・・。
となりは、先生。
さっきからず~~~~っと、
ワタシの後ろ、腰あたりに手をついて
上半身をおもいっきり
後ろ方向にのけぞっています・・・。
次々運ばれていくお肉を
半ば拒食症並みに口に運びます。
(おいしくなあい・・・・)
味も何もわかんない。
そのうち、3人はだんだん盛り上がってきて
先生もほろ酔い。
さっきからの体勢も離れて。
(あ~よかった。先生ご機嫌みたいだ。)
チヂミの出てくる後半頃には4人で和気あいあい!
(お、おいしい~~~)
だんだん味がわかってきた。
と、Nさんがトイレへ。
ガラリとあいた扉から外の冷たい空気が入ってくる。
「先生、今日yong-yuanちゃんさそったでしょ」
げげげ!なんちゅ~ストレ~トなことを!!
『わたしがうまくやったげるからね♪』
あの笑顔は何やったの???
きまづい・・・・・・。
「おお?なに、何でしってるん?」
先生、普通やん。・・・・・大人って。
「そう違うかな~と思っただけです。相変わらずやねえ、先生」
なんか婦長さん、酔ってるのかな・・・・?
口調がいつもと違う気が・・・・・。
「いやいや、この子は違うよ、この子は。妹みたいなものだし、
実習生やからそんな変なことせんよ。なあ、yong-yuanちゃん」
「あ、はい・・・・」
「けなげに職員でもないのに日曜に実習してるから
いろいろはげましたろうと・・・・」
(うそつけ!)
ガチャン!!
いきなり婦長さんがコップをこぼしてしまい、
テーブルにビールの泡が。
こちら側の端まで
ぽたぽた零れ落ちてきた。
「あ、ごめんごめん、みんな汚れてない?」
婦長さん、素。
お絞りがたりなさそうだ。
「あ、わたしもらってきます!」
立ち上がろうとしたとき、一瞬いっし~先生からテレパシ~が
来た。
(いかんといて!)
いやいや、気を取り直してお絞りをとりに外へ。
すると、Nさんが居た。
「あれ、Nさ・・・・・・・」
(し~~~~~~っつ!)
(??なんですか?いまお絞りを・・・・・)
(ええねんええねん、ここにあるから)
Nさん、大量のお絞りを両手に。
(?どうゆうことですか?今・・・・)
(しってるしってる。いつもこうやなんて)
以下、Nさん談・・・。
婦長さんといっし~先生はもう長いお付き合いなのだとか。
もちろん、どちらも既婚。
始まりは先生がこの病院に赴任してきたときからだそうで、
初当直の日に、婦長さんと・・・・・になったとか(速攻やん!)
しかし、先生は手当たり次第にスタッフというスタッフ
女の子という女の子(上は50歳の看護助手さんまで!)
食べる食べる。
でも、婦長さんとは長いらしく
職員の間では婦長さんが笑って先生の武勇伝を聞いてあげる
ほどの中なんだとか。
ところが、今回私に声をかけたのが
気に入らなかったらしい。
実習生であるワタシはいわばよそ者。
唯一、婦長さんの監視下におけない人物として
以前からマークされていたらしく・・・・。
Nさんは、適当なところで外に出るよう指示を受けていたらしい・・・・。
(だからな、いまその話の最中してるんや)
Nさんと二人、聞き耳をたてる。
聞こえるのは婦長さんの泣き交じりの声と
先生の
「すまん、すまん、イテ、イテ」
(Nさん先生危害加えられてるみたいですよ)
ふふん、とNさん笑みをたたえ
(せやし、掘りごたつの焼肉やさんなねんて。
婦長さんが、先生のすねをず~~~っと蹴ってたん知らんかった?)
>さっきからず~~~~っと、
>ワタシの後ろ、腰あたりに手をついて
>上半身をおもいっきり
>後ろ方向にのけぞっています・・・。
ああ・・・・蹴られるの避けてたんだ・・・・。
以降、いっし~先生から誘われること無く
無事、実習を終えたのでした。