ピザをほおばりながら、思い出します。
「終わったら、ポケベル打って」
これって、さあ
誘われてる?・・・・・よねえ。
「おれ、もう一切れいっといていいすか?」
よく食うなあ・・・Nさん。
なんか、食べるのしんどい。
だって、あのいっし~先生だもん。
食べられちゃうのかなあ。
いやだなあ。
うわさとかなったらいやだし。
自信ないし(何の??)
「あら、yong-yuanちゃん、食べないの?」
「あ、いえ、えっと、あんまり・・・。」
看護婦さんの目がキラリ・・・・。
つつ~っと、椅子ごと近づけて
「もう、なんかあったか?いっし~先生とは?」
びく。びくびくびく。
(顔に書いてあったんだろうか)
「えっと、はい。なんか連絡くれっていわれました」
やっぱりいっし~先生は怪しいや。あぶないあぶない。
ここは婦長さんに白状しよう。
あたし、まだ19だし。未来がある。
ヒソヒソヒソ・・・・・・・・
ひととおりお話しすると、婦長さん、うんうんうなずき、
「あ~、その手かあ・・・・・。そう来たか。ふんふん」
「え、何ですか、婦長さんには把握しうる先生の『手』なんですか??」
「そうなんよ。そうそう。あ、ちょっとNクン、デザートほしいわあ。
ちょっとコンビに走って。おごるからさ。」
「ホンマっすか??いきますいきます!」
Nさん、今日はルンルン♪千円握って買出しに走る。
「でさあ、どうすんの?」
「どうするって、いきません。」
「あはは、ストレートやなあ。いくつやったっけ?今」
「19です。」
「大事にしなあかん年やわね。正解だわ」
婦長さん、ちらりとロビーに目をやって人気の確認。
「あの先生、立ち聞きするしなあ。狙った獲物は確実にリサーチするからなあ。」
あ、さっきもいきなり出てきはったし。すごい、婦長さん。どんぴしゃ!
「でもねえ、あたし今日おなか空いてるのよ。」
「は?」
「旦那は残業やし、チビたちは合宿やから今日ご飯しなくていいのよね。」
へえ・・。
「yong-yuanちゃん、一人暮らしやんね。晩御飯大変でしょ?
で、こうしない?あのN君も一緒に先生も入れて4人でご飯つれてってもらおう!」
はあ~~~~~~~~~?
「なら、断る気まずさもないし、あたしも居るからご飯だけでさよなら~できるやろ?」
まあ、そうですね。気まずく実習終わるの嫌だしなあ。
婦長さん、伸びをして、ポン、と肩をたたく。
「決まり。あとは、N君に仕込むだけわ。わ~楽しみ♪」
なんかややこしくなってきてない?