生地作りの次元が変わったらしい | ☆千葉県野田市のせんべい屋☆すみこ

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野田の醤油を使って、おいしいおせんべいを作ってるよ。
シンプルな野田せんべい、野田独特の鬼焼、
米澤屋特製の玄米せんべいや桜せんべい。
野田の美味しさ、い~~っぱい召し上がれ!!!

今朝は、野田せんべいの生地作りをしました。


いつもより量が多いので、

sao☆「注文が多めに入ったの?」と聞いたら、


先生「いや、細かめに挽いたら量が増えた」



・・・・・・・・・・・・・・・・・( ̄∇ ̄)



常々母が

あたしンちもっとなめらかな生地できないかねぇ。。。。。

表面がざらついちゃうんだよねぇ。。。。。。

と、ぼやいておりまして、

ダンナさんにそれを伝えて、

彼なりに試行錯誤して、

でも、なかなか上手くいかずにおりました。



ところが。


なにかがぱっか~~ん! としたのでしょうか。

思い切って挽き具合を変えたようです。

だから、いつもより量が増えちゃったのですが(笑)



生地を練っていて、神様師匠が

「今日はなめこいな。

 これぐらいじゃねぇと。」

と、

初めて合格宣言とも取れるぼやきをしたのです。


なんか、嬉しかったな。


師匠は弟に技術的なあれこれを伝えようとして、

アツくなりすぎて失敗しているので、

ダンナさんには指導はぐっと控えめにしていました。


さぞかしもどかしい思いをし、

口を出したくなるのをガマンし、

何度何かを飲み込んだことでしょう。


口で言っても伝わらないところももちろんあるし、

言われたとおりにしても上手くいかないところを、

ダンナさんが自力で発見していくことで、

職人としての姿勢や心構えなんかを

師匠なりに伝えたかったんじゃないかと思います。


まだ、ダンナさんに「触らせてない部分」もあるので、

そこをどうやって行くか、

ワタシとしても楽しみです。


自分から「やりたいんです、こうしてみたいんです」って

そういう発言や姿勢を引き出せたら

後継者を育てる、ということが佳境に入ったってことなのかも。



今まで続いてきたやり方を、ただ続ける、引き継ぐ

という部分も必要だと思うけど、

思い込みで「イイと思って続けてきた」ことを

やめてみる、変えていく、よりやりやすいやり方、

より上手くいくやり方を、

自分なりに構築していく。


お店を引き継いでから、ずっとそうしてきたつもりだけど

今やっと歯車がかみ合った様な気がしています。




違和感ももどかしさも、いらだちも焦りも、

あきらめも妥協も、罪悪感も責任転嫁も

思い込みも悔しさも、

言葉に出来ない暗黒部分も(笑)、

すべては必要なことだった、と、

今は思えます。


ものすごく嬉しくて、

やったぁ! 的な喜びではなくて、

ただ静かに

あぁ、そうなったんだ、という

じわじわくるうれしいさ(笑)。


やっとたどり着けた、という

ゴール感ではなくて、

日常の終わりに、

あ、そうなったんだね、という

当たり前にそこにあるシアワセ。



すごく、心が凪いでいて、

涙があふれてくる。




やっとスタート地点に立てた、ということでもなく

続けていける、という確信。



よっしゃ、がんばるぞ! 

という、意気込みでもなく

ただ、坦々と今に集中することを続けていける確信。



だからといって、

冒険しないわけじゃない。

チャレンジは続く(笑)