ついに、駅ビルに着工します。
思い切った現代的な駅舎を目指すべく、設計を進めてきました。
すでに3案ぐらいボツにしています。
そして、行き着いたのが、これ。
綺麗に出来すぎのパース。こんな感じに出来たらいいなあ。
でも、眼高手低。描くは作るより易し。
CGパースで作っても、工作の方法はまた実際検討するしか無いのです。
でも、CGを作ったのは意味がある。鉛筆とノートのスケッチよりは有効。
柱を立てていきます。
鉄骨スケルトン構造にガラス張り表現の現代建築にしたいので、
柱に筋交いは入れません。
もちろんそれて仕上がりは不正確になりますが、
作っていくうちに、有効な補強法とかに気づいていきます。
ペデストリアンデッキのほうから柱をおろしてしまって、
「あ、これがズボンの上からパンツを履くってやつだ!」
とミスに気づくのも大事なこと。
実際作らなければ、実際失敗しなければ、絶対に完成に近づくことはないのです。
失敗を笑うだけのものは、結局、ずっと笑いものにすらなれないのです。
で、柱も傾いていますが、すこしずつスッキリ気持ちよく見える方法を見つけつつ、
こんなかんじ。
CGのスッキリさには遠いのですが、
このスケルトンを作ったことで、
CGでは検討できなかった各フロアの配置、エスカレータの配置などが検討できます。
吹き抜けはいわゆる「安藤穴」みたいに非効率っぽいのですが、
まあ、それも現代風。
あと何年かすれば、「懐かしの建築」になります。
昔を懐かしむのもいいのですが、
現代も、いずれ懐かしむ対象になる。
113系が懐かしになっても、
あれだって、その前の旧国電車を追い出して嫌がられたし、
電車そのものだって、機関車牽引の旧型客車を追い出して嫌がられた。
今や少ないDD51ディーゼル機関車も、
SLを追い出した当時は「赤ブタ」と蔑まれた。
でも、それぞれ鉄道の歴史であることは変わりない。
未来への進化の歴史と、懐かしさ、思い出の風景を全て凝縮して、封じ込めて楽しめる、その懐の深さ。
それが鉄道模型全体の素晴らしさだと思っています。
特に、高校生鉄道模型コンテストの話を聞くと、
私のような昭和世代も、彼らに負けない自由さと、洞察の深さを求めていいと思うのです。
懐かしの風景ももちろん良いのです。
でも、たまには現代建築もやってもいいのではないかと。
それもまた、いずれ懐かしになっていくのです。
いや、懐かしめる、時代を超える深みがない建築は、「甘い」と思っています。
風雪に耐え、時代に耐えてきた鉄道施設への感動を、
これから作る鉄道施設に、その将来の姿として持たせたい。
それが、鉄道デザインの志だと思っています。
といいつつ、垂直水平の出ない柱に泣かされる現状ですが。
で、駅舎の神社側には、
まさかの巨大ディスプレイ。
でも、何でこんな低いところに置いたかというと、。
こうやって、滝や噴水の映像を映すことも考慮してです。
このディスプレイ、
本当は中華爆安mp4プレイヤーを使おうと思っていたのですが、
機種変で使わなくなった、電話のできない携帯電話を置いて使っています。
これだとメモリもデカイし、無線LAN経由もできるので、流すコンテンツに余裕が出ます。
ただ、バッテリーのぶん、重たい。
そこで低いところに置きました。でないと建物が不自然に頑丈そうになってしまうので。
なおかつ、これで建物上部がスッキリします。
携帯電話のベゼル部分を隠すのも、実はしんどいので。
低く置けば解決。
なおかつ、置かなくて住んだ高層階には、
魅惑の「トレインビューのカフェ」が作りこめます。
まさに貪欲かつ一石三鳥にも四鳥にもなりました。
見え方も確認したので、
材料をまた買い出しして、本番のスケルトンに挑みます。
わしは、あきらめんぞ……。
ちなみに、せっかくなので、ここまでのまとめとして、車両を置いてみました。
この超重量級の迫力。
Nゲージで同じコトやろうとしたら、家に収まりきりません。
Bトレ専用レイアウトだから実現した風景です。
「Bトレの間違えた遊び方」でいいと思っています。むしろそこに面白みがある。
Bトレは、奥が深いのです。ちょっと工夫しようとすると、なかなか手強い。
だからこそ、工夫する楽しさがあるのです。
今、そう思っています。