
麺王 「むぅ、イラストレーターってやつは、なんでこうも融通が効かぬのだ!」
「イラレとは、イライラするって意味なんじゃないのか?」

ユリア 「機械に文句を言っても仕方ないでしょ」
「PC関係は、理屈より身体で覚えるものだぞ」
麺王 「それゆえ、理論派の俺には相性が悪いのだ」
「ええぃ、ちょっと、休憩!」
「気分転換に料理でもしよう!」

ユリア 「そういや、牛肉があるけど・・・」
麺王 「ふむ、しぐれ煮にして、どん兵衛に入れて食べよう」
ユリア 「いいわね」
「しぐれ煮って、どん兵衛のお出汁によく合うのよね~」

麺王 「できた!」
「これぞ、和風ぶっかけスパゲティ!」
ユリア 「・・・って、おい!」
「どん兵衛、ちゃうやんけっ!?」

麺王 「フッ、肉うどんなど凡人の発想だ!」
「麺王たるもの、常にパイオニアでなくてはならぬ!」
ユリア 「まあ、普通に美味しそうではあるけど」
麺王 「ああ、予想通り、普通に美味い」
「いや、むしろ狙い通りの味と言うべきであろう」
「さすがは俺」
ユリア 「自惚れるなよ!」
「自分の実力ではなく、牛肉のおかげだという事を忘れるな!」
麺王 「え? また、その振り?」
「突っ込む側の立場にもなってくれないかな?」
ユリア 「・・・・・」

ユリア 「ところで、天才って言ったら、誰を思い出す?」
「オレ様以外で!」
麺王 「俺は、やはり、手塚治虫かな」
ユリア 「アインシュタインは?」
「IQ190だってよ」
麺王 「そう言われても・・・」
「アインシュタインとかって、そもそもスゴさが理解できん」
「あと、IQなんてのは意味ないぞ」
ユリア 「え? なんで? IQテストって学校でもやってなかった?」
麺王 「うむ、そのテストが怪しい」
「現に、小学一年の時、IQ230の判定を出した
俺が言うのだから間違いない」
俺が言うのだから間違いない」
ユリア 「それって、アインシュタインどころじゃないじゃん!」

麺王 「だろ!」
「だから、アテにならないんだって!」
「実は、IQって、精神年齢 ÷ 実年齢 ×100で表すのだ」
「つまり、精神年齢100歳の10歳児がいたら、IQは1000だぞ」
ユリア 「それは、なんか無理があるなぁ」

麺王 「だから、俺の場合は6歳の時に、既に中二病だったわけだ」
「で、精神年齢14歳のまま、今に至るので、今の俺のIQは30だ!」
ユリア 「そ、それは、予想以上に気の毒だな・・・」
「はっきり言って、
人の頭脳を数字で比較すること自体に無理があるとは思うけど」
人の頭脳を数字で比較すること自体に無理があるとは思うけど」
麺王 「き、気の毒とか言わないでくれる?」
「計算や記憶能力も頭の良さではあるが、そんなもの機械でもできるからな」
「今のところ、無からの創造は人にしかできないだろ」
「そういった意味で、俺は手塚治虫が天才だと思うぞ」
ユリア 「IQ30のオッサンに言われても、あまり説得力が無いわね」
麺王 「それは否定できんが・・・」
「オッサンなのにIQが低いっていうのは、心が若いという事だぞ!」
ユリア 「そ、それはそうだけど・・・」

麺王 「ご理解いただけましたでしょうか?」

ユリア 「ガ、ガッテン・・・?」