
麺王 「ついに、だんご汁を食べる日が来た」

ユリア 「そんな日が決まってたの?」
麺王 「いや、鍋の翌日に残りの具を入れようと思ってな」
ユリア 「ああ、そういう事ね」
「占いでも見たのかと思ったわ」
麺王 「そんなもん信じるわけなかろう」
「ラッキーアイテムにだんご汁なんて、
10年に1度でも、あるかどうか分からんじゃないか」
10年に1度でも、あるかどうか分からんじゃないか」

ユリア 「団子って言うけど、見た目は極太のうどんみたいね」
麺王 「これは、さすがに乾麺だと茹でるのが大変だからか、
生麺の真空パックだな」
生麺の真空パックだな」
ユリア 「1本1本は太いけど、量が少なめに感じるわ」

麺王 「よし、完成だ」
ユリア 「茹でるとさらに太くなったわね」

麺王 「ああ、この食感は確かに団子だな」
「柔らかいうどんが好きな俺には最高だ」
ユリア 「モチモチしてて美味しいわね」
「煮込んでもドロっとしないのも良いわ」
麺王 「味噌味のスープも甘めでコクがあって、なかなかのもんだ」
ユリア 「だんご麺といいバランスね」
麺王 「ぜひ、全国展開して欲しい商品だな」
ユリア 「冬場は特に売れそうね」

麺王 「ところで、ハインリッヒの法則というのを知ってるか?」
ユリア 「あたし、理系の話は好きじゃないんだけど」
麺王 「いや、物理や数学なんて程のことじゃない」
「建設や医療など、重大事故が起こりうる現場の法則だ」
ユリア 「事故が起きる確率みたいな話?」

麺王 「ああ、重大事故1件の裏に軽微な事故が29件、
そらに、その裏にヒヤリ、ハットが300件あるという法則だ」
ユリア 「重大事故は起こるべくして起きてるってワケね」
麺王 「その通りだ」
「例えるなら、つまずいた時点で、原因が、靴なのか段差なのか究明して、
改善すれば、転倒することを防げるというわけだ」
改善すれば、転倒することを防げるというわけだ」
ユリア 「つい、うっかりしてた・・・で終わらせずに原因を解明して
繰り返さないように対処しろってことね」」
繰り返さないように対処しろってことね」」
麺王 「1:29:300という数字は他にも、
当てはまる事がいろいろとあるらしいぞ」
当てはまる事がいろいろとあるらしいぞ」
ユリア 「例えば?」
麺王 「1人の自殺者の裏に、29人の未遂、300人の自殺願望者がいるとか」
ユリア 「えっ、そんなに?」
「自殺願望者の10人に1人が実行してるとは思わなかったわ」
麺王 「まあ、幸か不幸かは知らんが、
そのうち3%しか死んではいないようだがな」
そのうち3%しか死んではいないようだがな」

ユリア 「こんなのは、どう?」
「1回の浮気の裏に、29回の未遂、300回の浮気願望」
麺王 「おい、何の話?」
「というか、それは人によるだろ」
「石田純一とかだったら、1:3:5ぐらいだぞ」

ユリア 「5打数、3安打、1本塁打みたいな?」
「じゃあ、やっぱり、あんたは、1:29:300ぐらいじゃない?」
麺王 「打率1割か、しかもホームランは0.3%・・・」
ユリア 「オンラインゲームのガチャ並だな」

麺王 「課金しないと打席にも立たせてもらえんのか・・・」